「原発事故は起きたら大変だから反対しよう。でも、まさか起きることはないだろう」と、どこか自分勝手に思い込んでいたことが、現実となってしまった2011年3月11日。私たちは恐怖におののき、ある者は会津を逃れ、ある者はひたすら事態の推移を見守ることしかできませんでした。
私たち大人は次の世代に取り返しのつかない過ちを犯してしまいました。原発を作り事故を引き起こし、山、川、大地、海を汚し、子どもたちの未来までも危うい環境にしてしまいました。どんな謝罪の言葉も不充分です。
しかし、それでも、せめて子どもたちの生命を守るために、自分は何をすればよいのかと、人々が繋がり始めました。同年5月11日「放射能から子どものいのちを守る会・会津」が、同年7月11日には「会津放射能情報センター」が立ち上がり、これまで活動を続けてきました。
東京電力福島第一原子力発電所大事故に遭遇した私たちは、今、ひとり一人の生き方が問われています。自分が生きる社会の課題に余りにも無関心であった私自身を問い直しましょう。そして、どの生命も大切される『 命どぅ宝(ぬちどぅたから)』の社会をここから一緒に作り出していきましょう。もはや、国にこの生命を預けない。私の生き方は「私」が決めるのです。
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