代表が発信する「福島原発核事故関連情報」です(日付は会員向け情報メールにて発信した日です)


No.153 2024/4/19

 

久しぶりの福島原発核事故関連情報です。例年3月前後は動きがあるのですが、そこに加えて問題や取り組むべきことが発生していました。テーマに分けて、少しずつ情報共有します。

福島県議会2月定例会に「教育現場におけるALPS処理水の理解醸成に向けた取組の更なる強化を求める意見書」が提出されました。これは日教組全国集会(今年1月下旬に開催)で「汚染水」と表現した授業の実践例が報告されたことを問題視した自民党議員が、国に対して放射線副読本を活用して全国の学校で「処理水」としての理解醸成を展開するようにと強く要望したものです。私たち有志は教育現場への政治的介入を後押しすることになると危機感を持ち、意見書の取り下げを求め、行動を始めました。

こちらに一連の行動や「民の声新聞」報道などが掲載されていますので、ご覧ください。
▶汚染水の海洋投棄を止める運動連絡会HP
    https://www.stoptheosensui.com/
▶IWJ 自民党の「教育現場におけるALPS処理水の理解醸成に向けた取り組みを求める意見書」の取り下げを求める記者会見
https://www.youtube.com/watch?v=M5xZfFntRhE

▶【いちいちカウンター#12】こんな恥ずかしい意見書出さないで!原発事故被災県の安全教育を問う‼
https://www.youtube.com/watch?v=d7sIjD2Gc5I&t=3896s

4月15日、汚染水の海洋投棄を止める運動連絡会は福島県議に、自民党意見書に賛成反対した根拠、私たちの取り下げを求める要請や井戸弁護士の見解をどのように受けとめるかなどの公開質問状を送りしました。4月末が回答期限で、5月連休明けには同運動連絡会HPで報告したいと思います。

また5月26日には井戸謙一弁護士をお招きして、郡山市で学習会「教育への政治介入問題〜福島県議会意見書から考える」を開きます。後日配信ができるように準備したいと思います。


No.152 2024/2/25

 
諸々の情報を共有します。どうぞご覧ください。

■ウネリウネラ 「今回の大地震で打ち止めなのでしょうか?」能登で原発反対運動の先頭に立ってきた北野進さんインタビュー
https://uneriunera.com/2024/02/08/sikagenpatu/?fbclid=IwAR1o6ENP1qkvQSphaNZ91SZVTxlVJgOaw6VnhALc91BdD1Vj-UdIlwYWvOY

■Dialogue for People 取材レポート 2024.2.22
「国内避難民」としての福島第一原発事故避難者――区域外避難者の人権保障を問う裁判
https://d4p.world/news/24994/?fbclid=IwAR3hJTgfxGKHPbuUpB8u6qDMteOreWZEW7bdmb1WXCRI_t7JAVXSuV_RQac

■まさのあつこ 地味な取材ノート 福島第一原発:伐採木の貯留ピットで火災報知器鳴る
https://note.com/masanoatsuko/n/nb061cc9c1a6a

■民の声新聞 震災避難者から住まいを奪うな
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com

■東京新聞 福島第1原発
https://www.tokyo-np.co.jp/n/genpatsu/fukushima1

■東京新聞 動画 事故から13年を前にした福島第1原発の現状は?
https://www.tokyo-np.co.jp/article/309770?rct=fukushima1


No.151 2023/12/7

 

福島原発核事故関連情報です。
特別委員会の委員である石垣のりこ議員、岩渕友議員、山本太郎議員の質問をぜひ。
頭出しタイムテーブルで見ることができます。
汚染水を被った事故や帰還の問題、放出されている放射性物質の危険性などを追求しています。
■国会中継 東日本大震災復興特別委員会(2023/12/06)
https://www.youtube.com/watch?v=pYd0qzhn5pY

「物足りない」との声もありますが、福島民報精一杯の報道かもしれません。
一面で記事が掲載されました。
■福島民報【霞む採取処分】序章 処理水は語る
https://www.minpo.jp/feature/hazyfinaldisposal


No.150 2023/12/5

 

トリチウムを測定するのがどれほど時間と手間がかかるのか、東京新聞が報道しています。この作業工程から考えると、放出の直後に東電が発表する数値がいかに大雑把なものでしかないとつくづく思います。

また、毎日新聞が中国福建省の港に建設された高速増殖炉を報道しています。紙面によれば専門家は既に稼働しているとみているようです。記事は軍事的な視点に焦点を絞っていますが、高速増殖炉から放出される汚染水は福島第一原発の放出とは桁違いの高濃度になることから、台湾も日本の漁場も影響を受け、環境汚染も大きな問題になります。
早速毎日新聞「読者の意見」に電話し続報として環境汚染の視点で記事を書いてほしいこと、その際、六ヶ所再処理施設やフランスのラ・アーグ再処理施設も例としてだしてほしいと伝えました。

■2023/12/04 東京新聞 福島第1原発の北2キロの海水を独自調査 トリチウムやセシウムの濃度は?【動画】
https://www.tokyo-np.co.jp/article/293421?rct=genpatsu&fbclid=IwAR30u7NIMD3Q9ULVwdj3GiuTaiVb6TFZkIgc1x00sW3QfdWWyZReM1KAI8A

■2023/12/04 毎日新聞 中国、進む高速増殖炉 兵器級プルトニウム生産可 かつて日、欧米が開発挑戦
https://mainichi.jp/articles/20231204/ddm/001/030/139000c


No.149 2023/12/4

 

ふたつの動画をご案内します。
1)主催:日本カトリック教会正義と平和協議会脱核部会 2023年11月10日
平和のための脱核部会第2回オンライン学習会 
鈴木譲さん「放射性物質が水に流れ込めば真っ先に影響を受けるのは水生生物」
同協議会から:2023年8月24日、東京電力福島第一原発の「ALPS処理水」が、ついに福島県沖に放出されました。政府は原子力発電所近傍海域のモニタリングを行い、海水や水産物のトリチウム、セシウム、その他の放射線核種の濃度に関して、異常は確認されないとしています。でも実際のところ、それらさまざまな放射線核種によって魚たちの体内でなにが起こることになるのか。私たちの心配は「非科学的」なのか。魚類免疫学の第一人者で、原発事故後、2013年から福島沖での調査をされてきた鈴木譲さんから、お話を伺いました。

 

2)主催:これ以上海を汚すな!市民会議 2023年11月23日(河北新報記事11月24日添付)
「どうなっているの海洋放出 海洋放出?!」学習会 〜このまま流し続けていいの?本当に廃炉のため?まずは止水から!〜
報告
処理汚染水をめぐる論点 満田夏花(FoE Japan)
漁業者から 野崎哲(小名浜機船底曳網漁業協同組合)
現在も続く、福島第一原発からの放射性物質の放出 松久保肇(原子力資料情報室)

 

原発構内の止水 柴崎直明(福島大学共生システム理工学類)

No.148 2023/11/22

 

過日、小型原発(SMR)の建設計画中止に関してFoE Japanが声明をだしたことをお伝えしましたが、東京新聞が詳しく報じていますので、情報共有します。

■2023/11/18 東京新聞 「夢の小型原子炉」開発が頓挫、日本企業も100億円以上を出資 そもそも実現に疑問の声も…
https://www.tokyo-np.co.jp/article/290726?fbclid=IwAR1lyxpckD_12HidGuncz2hHrCWaKsb-AEckdWM2WNBr4qWtU1d0yr2WTZY

■2023/11/14 朝日新聞(有料記事)米の次世代原発、建設中止 費用高騰、経済性見込めず
https://www.asahi.com/articles/DA3S15791542.html?fbclid=IwAR3WKbYPynsHP5a0B8VMdbFwC8eGK8URauNBJEdj-Up4melME26wuZ4aajI


No.147 2023/11/5

 

【汚染水かぶり事故】についての情報です。

◆2023/11/05 おしどりポータルサイト 【汚染水かぶり事故】被曝した作業員の三次下請けの会社は作業班長が不在。多重下請けの問題。偽装請負の可能性。
http://oshidori-makoken.com/2023/11/05/【汚染水かぶり事故】最も被曝した作業員の社は/?fbclid=IwAR1OAYo8LVjvc5_mQ8fHgYy7IhyrTaW63wWau64A3sxdKPxBjb7qhIyHh5c

◆2023/11/02 共同通信 原発の作業班長、現場に不在 福島第1の廃液汚染
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fc4bbe3b03043390b868f6bc5d2681f8d62b6ed?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20231104&ctg=dom&bt=tw_up&fbclid=IwAR3Tvji0c-27zNB_TEfn2yAhWOPkROAO66foW-ioOIjkBRc1_84TRLcSbzE

◆2023/11/01 NHK 福島NEWS WEB 福島第一原発の廃液トラブル 原子力規制委で問題の指摘相次ぐ
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20231101/6050024409.html?fbclid=IwAR0WanKeRBkoyx_9-FxRrSwGserTFi-A9VD2fu0fkQyxNGIAWfo09suY5SE


No.146 2023/11/1

 

汚染水かぶり事故について、ジャーナリスト・まさのあつこさんの報道です。
■まさのあつこ 地味な取材ノート
■2023/11/01 被ばく事故から127時間後に「1時請でなく3次請3社」と訂正:福島第一ALPS内の44億Bq/ℓ廃液
■2023/10/27 「仮設タンク」から「仮設ホース」が外れて福島第一原発の作業員が被ばく:44億Bq/ℓ廃液

 

まさのあつこさんの取材ノートはこの記者会見のレポートになります。
■2023/10/30(月)原子力定例記者会見
19:14まで東電の説明、それ以降が記者質問になります。
その後時間がかかりますが、まさのあつこさん、おしどりマコさんが繰り返し鋭い質問をしています

No.145 2023/10/27

 

10月25日に発生した東京電力福島第一原子力発電所作業員が汚染水を被った事故についてお知らせします。
最下段の「検討する会」動画60分過ぎ頃から、おしどりマコさんが最新情報をまとめています。

■2023/10/26 朝日新聞デジタル 福島第一原発で汚染廃液あびた作業員2人入院 除染と経過観察のため
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b6e9e29359e6392abe1c6f0d1d14634d8214c3c?fbclid=IwAR2_kiDVJtxFFiMwnqoLaRi4-FL7PNIbGagL8Q70MW5EfbtIXqPnOngWUhI

■レイバーネットTV第192号 : 薄めても薄めてもなお汚染水〜国と東電の責任を問う
https://www.youtube.com/watch?v=X8XYdzlVVEk

■2023/10/26 東電記者会見 中長期ロードマップ進捗状況について
https://www4.tepco.co.jp/library/movie/detail-j.html?catid=61697&video_uuid=15120
作業員が汚染水を浴びた事故については冒頭に説明があります。
記者会見は53:00から約2時間ですが、先に下記の検討する会後半を視聴することをお薦めします。

■2023/10/27 県民健康調査検討委員会を「検討」する会 第37回
https://www.youtube.com/watch?v=3z6SW2-d48o
前半は「県民健康調査」の検討を、後半1時間過ぎ頃からおしどりマコさんが「汚染水かぶり事故」について詳しく報告、問題提起をしています。本日分かったことも加え、マコさんの取材だから見えてくることがあり、その事実に驚きました。ぜひご覧ください。


No.144 2023/9/10

 

「多核種除去設備等処理水風評影響対策事業」のお知らせと朝日新聞記事をお送りします。この事業の「漁業者団体等が行う、学校給食・子ども食堂等へ水産物を提供する取組」では「学校給食・子ども食堂へ水産物を提供する際に必要な食材調達費、加工費、運送費等」が助成対象経費になっています。ざっとみたところ、今現在はこれに該当する応募はないようで、「買い取り保管支援事業」1件だけに交付されています。

昨年度も福島県内の小中学校給食対象に福島県沖で取れた水産物を提供する食育活動等事業がありましたが、応募する自治体がなく頓挫した経緯がありましたが、国は全く懲りていませんでした。今回は全国の学校や子ども食堂が対象と思われます。売れなくなった水産物を子どもや自衛隊員に食べさればよいという政治家や官僚の発想、それを国民運動にしていこうとする発想に憤りと恐れを覚えます。誇りを持って漁を復興させようとする漁業者に対しても失礼極まりない施策ではないでしょうか。

■2023/09/05 朝日新聞 中国で禁輸された水産物、学校給食・自衛隊に提供案「国民運動」
https://www.asahi.com/articles/ASR954SVMR95UTFK00Q.html

■公益財団法人 水産物安定供給推進機構
多核種除去設備等処理水風評影響対策事業
https://fishfund.or.jp/jigyou9.html?fbclid=IwAR3c_YMWsRNwsIlYuE5r_cAIYb1eTo4vBf5cmwAUasnCTOibKoqb_mIfgkA

 


No.143 2023/9/6

 

こちらは太平洋諸島フォーラムから任命され、「ALPS処理水」に関する東電資料のデータ分析を行った専門家パネルのおふたりの動画です。
ぜひご覧ください。

■汚染水の海洋放出は世界の流れに逆行する ロバート・リッチモンド氏
https://www.videonews.com/interviews/20230824-richmond?fbclid=IwAR03hkgpbib3O1tf7lhUJePFznezGGvo8SdTwMq4jP8vkqSXLxdSkGHhHyA

■日本外国特派員協会 汚染水の海洋投棄問題を明らかにする記者会見 
A Flawed Decision for Fukushima: Scientific Problems with the ALPS Water Treatment Plan
https://www.youtube.com/watch?v=yYlzuGEEdP8&t=2214s

マキジャニ博士の日本語資料(下の放射線被ばくを学習する会HPにも掲載してあります)
http://anti-hibaku.cocolog-nifty.com/blog/files/20230828jaslides3.pdf?fbclid=IwAR3ONp_SheahmAlULVzWYq2aw2fOOew7F8Q3NMBtcKmwvncBqrM-kSJsFE0

■放射線被ばくを学習する会
http://anti-hibaku.cocolog-nifty.com/blog/2023/08/post-1b042e.html


No.142 2023/9/6

 

8月24日に強行された放射能汚染水の海洋投棄関連の情報です。

■海外NEWS翻訳情報局 【論文】ALPS水処理計画の科学的問題
https://www.newshonyaku.com/24342/?fbclid=IwAR03hkgpbib3O1tf7lhUJePFznezGGvo8SdTwMq4jP8vkqSXLxdSkGHhHyA

■サンデーモーニング 田中優子さん
https://twitter.com/kazu10233147/status/1698129355829026928?t=hnDDPYU1Ysh6Yl11KdukEw&s=19&fbclid=IwAR2griHOT3YmO76mNM9nURZ-vDyL0r0lYXtuNkZqU6J4VqZzloD34XwpMq8

■報道特集 鈴木達治郎 元原子力委員会委員長代理
https://twitter.com/kazu10233147/status/1695368079449239958?t=asYfzUe6QmBMhoNJQ-JcWQ&s=19&fbclid=IwAR22QFsbPU2Uub3oNL1OKOeawVZqmFGr7uR_WwkDIs9jx5hVKG3gQhGDsBw

■毎日新聞「処理水放出を今すぐ撤回」 東電前で市民団体が抗議
https://www.youtube.com/watch?v=vDBTLlbOM4Y

■これ以上海を汚すな!市民会議 8.24汚染水を海に流すな!現地緊急行動
https://www.youtube.com/watch?v=TLzOEgrYYLk

■NHK福島 郡山市で住民が国や東電と意見交換 放出中止求める意見相次ぐ
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20230831/6050023707.html?fbclid=IwAR03hkgpbib3O1tf7lhUJePFznezGGvo8SdTwMq4jP8vkqSXLxdSkGHhHyA

■はっぴーあいらんどネットワーク 「ALPS処理水」に関する国・東電と住民との説明意見交換会
https://www.youtube.com/watch?v=zifDmYSify8


No.141 2023/8/23

 

猛暑の日々、くれぐれもお身体を大切に過ごしてください。
海渡雄一弁護士がFacebookで下記を発表しました。ぜひご検討ください。

ALPS処理汚染水の海洋放出を差し止めるための訴訟を提起しま
                                                    2023年8月21日
                                         ALPS処理汚染水差止弁護団 共同代表:弁護士 広田次男 弁護士河合弘之、弁護士海渡雄一

1 ついに漁業関係者が、ALPS処理汚染水を放出させないために、立ち上がりました。
福島とその周辺の住民で、彼らの貴重な決断を支え、これを応援する動きを作りたいと思います。原告になってくださる方(裁判費用1万3000円をご負担いただきます。)を募集します。さらに、詳細は決まっていませんが、支援する会もこれから作る予定です。

2 第一次提訴は、9月8日(金)13時に福島地方裁判所へ提訴する予定です。
当日は提訴行動を行いますので、福島地方裁判所前に集合したあと、13時に提訴予定です。原告になっていない方も、原告の皆さんに連帯するために、ぜひご参加ください。なお、第二次提訴は10月末までに準備する予定です。

3 私たちが海洋放出に反対する理由は、主に次の点です。
・この汚染水は東京電力による福島原発事故とその後の東電と国による地下水の建屋への流入を止めなかった無策によってこれだけ増えてしまいました。これは、東電と国の責任で、汚染物質の発生者が最後まで管理すべきです。
・過去に放射性廃棄物を故意に海に放出した例はありません。仮に、薄めても放射性物質の総量は変わりません。処理水にはトリチウムだけでなく、セシウム134,137、ストロンチウム90、ヨウ素129、炭素14等が含まれています。その健康への影響はどこでも評価されておらず、安全性は確認されていないのです。
・敷地内や敷地の近くに、7,8号機の建設予定地などタンクをたてる場所はたくさんあります。そして、海洋放出以外にも、大型タンクを増設するとか、汚染水をモルタル固化するなどの有効な代替案が提案されていますが、きちんと検討されていません。
・デブリの取り出しは、30年以上も先のことです。福島復興のための海洋放出という説明はまやかしです。いますぐにタンクの撤去を行う必要などないのです。
・放射性廃棄物の海洋への投棄は、ロンドン条約96年議定書によって全面的に禁止されています。海洋放出はこの議定書に違反する可能性があります

4 原告になりたい方は、8月31日までに下記までメールで、電話番号とメールアドレスをお知らせください。必要資料をメールします。原告の氏名は、裁判上匿名にすることも可能です。メールが使えない方はお電話ください。

                                                   記
広田法律事務所 〒970-8026 福島県いわき市平字八幡小路66番地9
電話番号 0246-24-2340
メールアドレス hirotalo@dream.ocn.ne.jp


No.140 2023/7/21

 

片岡輝美です。原子力市民委員会がIAEA包括報告書について、大変明解な見解を出しました。ぜひご一読ください。
■原子力市民委員会「 見解:IAEA 包括報告書はALPS 処理汚染水の海洋放出の「科学的根拠」とはならない 海洋放出を中止し、代替案の実施を検討するべきである 」
http://www.ccnejapan.com/?p=13899

ウネリウネラさんが、この数日間の重要な出来事を次々と報道しています。どれも読んでいただきたいです。
■物書きユニット「ウネリウネラ」公式サイト
https://uneriunera.com/2023/07/20/kaiyouhousyutsu18/

特に下記の馬場さんのトークは、私も海の日アクション会場で直接伺いました。まずはウネリウネラさんの記事をご覧ください。
【原発事故汚染水の海洋放出】大熊町から避難している人の思い ~「海の日アクション」の一幕~
https://uneriunera.com/2023/07/19/kaiyouhousyutsu16-4/

7月6日の会津若松市での住民説明・意見交換会で、木野参事官がタンク保管場所の確保が難しい理由として、大熊町や双葉町の町民感情を理由に出した時、私も憤りを覚えました。というのは、両町の住民の思いを勝手に汚染水の海洋放出の口実に使っていると感じたから、そして、両町民の思いを聞いた私たち会津の人間はもう何も言えなくなる…つまり私たちの口も封じられた!との思いに駆られたからです。木野参事官はそこまで考えていなかったかもしれません。しかし、確かに一瞬空気が静まり、発言が止まりました。彼は「復興のために汚染水の海洋投棄は必至」という論理展開のなかで、私たち福島県民を都合の良いように使っていると感じました。海の日アクション会場で悔しさを滲ませた馬場さんの言葉に参加者が応答し、悔しさに共感し我が事ととして怒りを感じました。

国や福島県は自分たちと同じ「復興」を目指す市民や住民には大変手厚く対応します。でも国や県とは違う復興を求める市民や住民は相手にされず意見は聞かれず、排除されていきます。原発核事故から12年4ヶ月が過ぎましたが、今でも「復興」とは一体誰のためのものなのだろうか…と考えてしまいます。

 


No.139 2023/6/17

 

昨夜の千葉県での地震や大雨など自然の災害が続いています。みなさんの安全をお祈りしています。

グリーンピースがまとめた論文レビュー、大変分かり易いです。ウネリウネラの報道からは、ますます東電に不安と怒りを覚えます。岡山さんの情報と合わせて、ぜひご覧ください。

■2023/06/15 グリーンピース 証拠のないことは、ないことの証拠ではない」─トリチウムの生物への影響:ティモシー・ムソー教授の論文レビュー
https://www.greenpeace.org/japan/campaigns/story/2023/06/15/63392/?fbclid=IwAR1TDE3uvrAvmbx10u_CqZGTI_qbOSymqfhVS1X9jWR5BqfBZX6HrHCv3Bc

■2023/06/13 ウネリウネラ 【汚染水海洋放出】東電の市民への対応
https://uneriunera.com/2023/06/13/kaiyouhousyutsu15/

■2023/06/12 民の声新聞 【原発汚染水を海に流すな】そもそも初めから平行線 福島の市民団体が企画した官僚との意見交換会から考える「無視され続ける民意」
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-729.html?fbclid=IwAR0oORuElPJ3uT2-5WS2J3uignm0wbADjXTL9N1GsMNGnAH4MJyFJwmxjQc

■2023/06/14 東京電力が福島第一原発処理水の放出設備を試運転
https://www.youtube.com/watch?v=8uSLTHp4p5M

■2023/06/12 東京新聞 東電、処理水放出設備を試運転 福島第1原発
https://www.tokyo-np.co.jp/article/256155


No.138 2023/5/31

 

FoE Japan・満田さんからの緊急声明です。ご覧ください。
 

みなさま(重複失礼、拡散歓迎)
FoE Japanの満田です。
本日、原発回帰のGX法(GX脱原発電源法案)が参議院本会議で可決成立しました。
怒りをもって抗議します。
参議院本会議では、共産党の岩渕友議員が渾身の反対討論に立ち、原発事故の被害を語り、情理をつくして本法案の問題点を述べられました。
参議院の前では、急な呼びかけにもかかわらず、50人の市民が集い、反対の声をあげました。

FoE Japanおよび原子力規制を監視する市民の会の2団体は、本日、以下の共同声明を発出しました。ご一読の上、拡散にご協力いただければ幸いです。
---------------------
声明:GX脱炭素電源法(原発回帰の束ね法)の可決に抗議する
https://foejapan.org/issue/20230531/13074/
原子力基本法、原子炉等規制法、電気事業法など5つの改正案を束ねた、原発回帰の色濃い「GX脱炭素電源法案」が、本日、参議院で可決成立した。
原発事故の教訓を踏みにじり、将来に禍根を残すものだ。私たちは強くこれに抗議する。
本法案は以下のように多くの問題点を抱えているが、衆議院でも参議院でも、それぞれ1か月足らずの期間で、束ね法として一気に審議が行われた。審議がつくされたとはいいがたい。

1.福島原発事故は終わっていない

福島原発事故は終わっていない。多くの人々がふるさとを失った。生業、人とのつながり、四季折々の自然の幸を分かち合う喜びを失った。断腸の思いで避難を強いられ、今もふるさとに帰れない人が多くいる。
原発事故に対する国および東電の責任は、あいまいにされたままだ。
今国会で、「万が一、原発の劣化によって事故が生じたとき、総理、あなたは責任をとれるのですか」という質問を受けた岸田首相は、回答を避けた。

次なる事故が生じたときに、原子力事業者だけは賠償金が払いきれず、再び、国による手厚い支援が行われ、そのツケは国民および将来世代にまわされるということがくりかえされるだろう。

2.消えゆく原子力産業を国民負担で救済

改定原子力基本法では、「国の責務」としつつ、実際は、国民の理解の促進、地域振興、人材育成、産業基盤の維持および事業環境整備などを含み、原子力産業を手厚く支援する内容を盛り込んだ。
本来、原子力事業者が自らの責任で実施すべき内容を、国が肩代わりすることになり、結果的に、原子力事業者を過度に保護するものとなっている。
これは斜陽化し、放置すれば消えゆくであろう原子力産業を、国民負担で救済することにほかならない。そもそも、不安定でリスクもコストも高い原子力にそのような価値があるのか。
政府は、原発はエネルギー安定供給、自律性の向上に資すると説明しているが、これは誤りだ。大規模集中型電源である原発の事故やトラブルは、電力供給に広範な影響を与えることは、福島原発事故後の状況が示している。ウラン燃料を
100%輸入に依存している原発は、そもそも国産エネルギーとはいえない。

3.運転期間制限削除には、正当な理由がない

2012年当時、運転期間上限に関する定めは、明らかに「規制」の一環として原子炉等規制法に盛り込まれた。2012年6月26日付内閣官房原子力安全規制組織等改革準備室の資料によれば、福島原発事故の教訓を踏まえた原子力安全規制の3本柱として、重大事故対策の強化、バックフィット制度とともに、40年運転規制の導入が挙げられている。

その後、運転期間の上限を撤廃する理由となる、新たな事象が生じたわけではない。すなわち、これを削除する立法事実はない。

政府は、運転期間の上限は「利用側の政策」として整理したと説明し、その根拠として、原子力規制委員会の令和2年7月29日付「運転期間延長認可の審査と長期停止期間中の発電用原子炉施設の経年劣化の関係に関する見解」をあげている。
しかし、当該文書の主旨は、運転期間から長期停止期間を除外することに否定的な見解をまとめたものであり、策定過程において、運転期間の上限の撤廃の可否について委員の間で議論が行われたものではない。

運転期間の上限に関する規定を原子炉等規制法から電気事業法に移すことに伴い、原発の運転期間の延長についての認可権限は、原子力規制委員会から経済産業大臣に移管される。認可にあたっての基準は、劣化評価に基づく安全規制から、電力の安定供給を確保することに資するか、事業者の業務実施態勢を有しているか、など利用上の観点からの認可となるが、具体的な審査基準・審査手法については、今後制定される経済産業省令に任されている。

4.「規制が強化される」は詭弁

政府は、原子炉等規制法に30年を超える原発の劣化評価を規定することにより、規制は強化されるとしているが、これは詭弁だ。従来から、原子炉等規制法に基づく規則で、30年超の原発に対する10年ごとの劣化評価は、高経年化技術評価として行われてきた。今回、これを法律に格上げすることになるが、基本的には、従来の制度の延長線上であり、新しい制度というわけではない。審査対象も、いままで「長期施設管理方針」が「長期施設管理計画」となり、添付文書であった劣化評価手法などが、本文に格上げされるにすぎない。

今回の改定は、原子力規制委員会の権限を縮小し、規制を緩和するものとなる。

5.審査で劣化は見つからない

劣化に対する審査は現状でも問題を抱えている。今年1月に発生した高浜4号機の制御棒落下事故に関しては、関電は数か月前に特別点検を行ったのにも関わらず、劣化を見つけることができなかった。これは限られた検査範囲から外れる箇所で生じた劣化は評価できないことを示している。

原子炉の中性子照射脆化を評価するための監視試験片の数も、40年という設計寿命が前提になっている。川内原発(鹿児島県)では原子炉に6つ入れられた監視試験片のカプセルのうち、すでに5つを取り出している。原子力規制委員会は、再生してもう一度入れるとしているが、熱影響部の監視試験片は小さく、再生は困難である。

事故が起きてからでは遅い。運転期間の制限撤廃は原発事故のリスクをたかめ、人々の生命と暮らしを危険にさらすものだ。

6.「運転停止期間の除外」には合理性がない

今回、電気事業法に運転期間の延長に関する認可が移管されることに伴い、延長申請の際、①関連法令の制定・変更に対応するため、②行政処分、③行政指導、④裁判所による仮処分命令、⑤その他事業者が予見しがたい事由――によって運転停止を行っていた期間については運転期間に上積みできることとしている。

運転停止が事業者にとって予見できない事由に起因するものであったとしても、当然、経年劣化は進行する。

利用側の観点にたったとしても、過去においての運転停止の事情は、将来的な電力需給とは関係ない。あげられている運転停止事由に関しては、当時、運転停止を命令もしくは要請すべき社会的なあるいは法令上の要請があり、法律に基づく権限により、それぞれの行政機関あるいは司法により判断されたものである。「運転停止の必要がなかった」と経済産業省が認定することは適切ではない。

7.被災者の声、国民の声が反映されていない

GX基本方針は「案」が固まってから、年末年始にパブリックコメントが行われ、3,966件が寄せられた。しかし、そのほとんどは反映されなかった。

経済産業省は今年1月から3月にかけて、札幌、仙台、埼玉、名古屋、大阪、富山、広島、高松、福岡、那覇で、「説明・意見交換会」を開催した。参加者からは、原発推進政策、とりわけ運転期間延長に関して、批判や疑問の声があがった。しかし、経済産業省は、「ここでだされた意見は、GX基本方針に反映されるわけではない」と発言した。

4月14日の衆議院の参考人質疑で、FoE Japanの満田夏花事務局長は、本法案の問題点を述べるとともに、国民の意見が反映されていないことを指摘。福島での地方公聴会開催を求めた。また、5月22日には、元福島大学学長の今野順夫氏ら9名が、福島での地方公聴会を要請。5月25日の参議院の参考人質疑でも、原子力資料情報室の松久保肇事務局長が、「福島の声が反映されていない」と指摘した。しかし、これらはいずれも無視されてしまった。

GX脱炭素電源法の可決成立は、福島原発事故の教訓を蔑ろにし、国民の安全を脅かし、未来世代に大きな負担を負わせることになる。将来にわたって禍根を残す。

現在でも原発の矛盾は各地で噴出している。原発を国民負担で救済することはゆるされない。私たちは強く抗議する。

以 上
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月曜日の反対集会では、川内原発について鳥原さんが、柏崎刈羽原発については武本さんが、女川原発については日野さんが、福井の原発については、増田さんが、それぞれ問題点を指摘しました。

彼らの思うようには原発の再稼働は進まないでしょう。
役にも立たない原発を、国民負担のもとに、無理やり維持しようという法案を許してしまったことは悔やまれますが、それでも原子力ムラのの思惑通りにさせて
はなりません。

将来世代が希望をもてるような社会をめざして、現世代の責任として声を上げ続けていきましょう。


No.137 2023/5/24

 

FoE Japan満田さんから下記の情報が届きました。ぜひご覧ください。
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みなさま(重複失礼、拡散歓迎)
FoE Japanの満田です。原発GX法をめぐる動きが緊迫しています

1.辻元議員が徹底追及ーー「老朽原発の審査は無理」
2.福島大元学長ら、福島での地方公聴会を要請
3.「皆さんの声は議員に届いています」 たくさんの声を国会議員に!

★辻元議員が徹底追及ーー「老朽原発の審査は無理」

昨日は参議院で経済産業委員会・環境委員会の合同審査が行われました。
「GX脱炭素電源法案」は5つの法律改正案の束ね法案で、電気事業法を前面においており、電気事業法は経産省の所管であるため、国会では経済産業委員会で審議されています。しかし、うち原子炉等規制法は本来であれば環境委員会で審査するものであるから、今回、両委員会の合同審査が行われました。なお、原子力基本法は、本来であれば内閣委員会で審査するものです。

私は午前中、ネット傍聴していましたが、立憲の辻元議員が1時間におよぶ追及を行いました。冒頭、福島原発事故の教訓から、安全規制として運転期間制限が炉規法に盛り込まれた点を確認。また、原子炉の劣化評価に使われる監視試験片が足りなくなる問題をかなりつっこんで質問していました。

以下、ポイントのみ。
辻元議員:2012年、当時の準備室が原子炉等規制法改定の趣旨をまとめている。
安全上のリスクを低減するという趣旨から運転期間を制限するとしている。安全規制の一環から炉規法に入れたという理解でよいか。

(→山中委員長は、質問に対して真正面からはこたえず、運転期間は安全規制で
はないという自説を繰り返していました。ここで議論が膠着してしまった感もありました)

辻元議員:炉規法に運転期間の上限が入っていることで規制委員会は何か問題があったのか?

山中委員長:問題はなかった。

辻元議員:じゃあ、なぜ変えるのか?

辻元議員:原発を有する主要国では運転期間についてはどこが所管しているか?

→答弁がちょっと判然としませんでしたが、どうやら運転期間についてはいずれも規制機関が判断しているということのようです。

辻元議員:運転期間の認可は規制サイドが行っている。推進と規制を分離するということは世界水準。
それなのに、規制機関のトップが、運転期間については私どもの言うことではありません、とか言っている国はあるのか?

山中委員長:他の国と日本は同じ。

→そのあと西村大臣が助けに入り、何だか混戦になりましたが、彼らがいいたいのは、日本でも原子力規制委員会が30年超の原発について劣化評価に基づく認可を行い、その認可がなければ経済産業省も運転期間延長を認可しない、ということだと思います。

辻元議員:わざわざ法改正をして規制を後退させる。これは愚かなことだ。なぜわざわざ変えるのか。
西村大臣:最大の理由は福島の事故だ。我々は自己抑制的に40年、20年という上限を設けている。他の国にはそれはない。

辻元議員:「規制が緩んだように見えないことも大事」と資源エネ庁のメモ。しかし国際水準からみればこんな国ない。5年間議論してきたというかどのような議論をしたのか?

→山中委員長からは、ATENAから運転期間から停止期間を除外してほしいという要請を受け検討を行ってきた経緯について答弁がありました。

辻元議員:更田前委員長は、原子力規制委員会としては制度の見直しを議論しているわけではないと答弁している。更田委員長を参考人としてお呼びしたい。

辻元議員:ATENAは停止期間を除外してほしいと要求。それを規制委員会は拒否したのですね?

山中委員長:拒否した。

辻元議員:原子力産業界は、停止期間を除外してほしい。炉規法に入れたままだと都合がわるい。だから電気事業法につけかえるようにした。これはおかしい。撤回してほしい。

辻元議員:60年超の評価は可能なのか。
山中委員長は可能という趣旨の答弁。

辻元議員:更田委員長も田中委員長も、60年超えたものについては評価が難しいと答弁している。やはり更田委員長をお呼びしたほうがいい。

辻元議員、監視試験片の数について質問。原発は40年という前提で、監視試験片のカプセルが入れている。東海第二は3つのうち、3つ取り出してしまった。数が足りないので、監視試験片を再生するというか、実際に再生できるのか?試験片の大きさは?

規制庁:縦10ミリ、横10ミリ、長さ55ミリ

辻元議員:母材、溶接部、熱影響部の3つを検査する。検査の際、力を加えて割らねばならない。特に熱影響部は小さく、5ミリくらいしかない。「熱影響部は試験後の再生は不可能」と技術者が言っている。規制庁も、監視試験片の再生が困難な場合があると事業者から聞き取りをしている。脆化の評価ができないかもしれない、と事業者自身が言っている。

山中委員長:現時点で方法を変える必要はない。監視試験片を取り出す時期については、一定の時期で取り出すこととしているが、これを見直す方針。(つまり、中性子照射がない停止中はカウントせず、期間を延ばす、ということらしいです)

辻元議員:原発は40年想定で設計されているので、無理がある。山中委員長は、科学的技術的な審査ができるとしているが、試験方法ですら心もとない。フランスでもアメリカでも老朽原発をどう評価するか、問題になっている。40年で壊れはしないが、メーカーだって延々と使い続けられるようには設計していない。

辻元議員はこのあと、プルトニウムがたまり続けている問題、使用済みMOX燃料は処理できない問題を指摘しました。

昨日の質問者
進藤金日子(自由民主党)
朝日健太郎(自由民主党)
辻元清美(立憲民主・社民)
新妻秀規(公明党)
青島健太(日本維新の会)
浜野喜史(国民民主党・新緑風会)
岩渕友(日本共産党)
山本太郎(れいわ新選組)
ながえ孝子(各派に属しない議員)
平山佐知子(各派に属しない議員)

参議院TV→https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
(カレンダーから5月23日を選び、そのあと下の方の「経済産業委員会、環境委員会連合審査会」をクリックしてください。ポップアップででてきた画面を下にスクロールして、議員ごとの質疑をきくことができます)
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★福島大元学長ら、福島での地方公聴会を要請

5月22日、「GX脱炭素電源法案」について、福島大学元学長ら9名が連名で、参議院経済産業委員会に対して、福島での地方公聴会の開催を要請しました。

要請書では、「原子力政策の大きな転換となるのにもかかわらず、法案の内容が十分周知され、国民の意見が聴取されているとはいいがたい状況」とし、原発事故の被害を受け続けてきた福島県民にすら、法案に関する説明や意見聴取が行われていないことを批判。「被害者を置き去りにしていることにも等しく、大きな問題」と指摘しています。

「GX基本方針」については、今年1月から3月にかけて、札幌、仙台、埼玉、名古屋、大阪、富山、広島、高松、福岡、那覇で、経済産業省による「説明・意見交換会」が開催され、多くの批判的な意見が表明されましたが、これらの意見が反映されないまま、今年2月10日閣議決定されました。「GX脱炭素電源法案」については、公聴会は開催されないまま、2月28日閣議決定され、4月27日衆議院で可決。5月10日から参議院での審議がはじまりました。

要請書の全文はこちらからご覧ください。
https://drive.google.com/file/d/1lnz9DW-RIYwlwk5dlGffpR5EFvfkWgdw/view

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★「みなさんの声は届いています」by 国会議員
反対の声を可視化していきましょう!
「#原発GX法を廃案に! 参議院で止めよう!」
https://foejapan.org/issue/20230510/12682/
    5月25日(木)18:30-19:30
    5月29日(月)18:30-19:30 ※拡大デー
    5月30日(火)18:30-19:30 ※拡大デー 午後、さようなら原発による署名提出もあります。
    場所:参議院議員会館前

早ければ30日にも参議院経済産業委員会で採決されてしまいます。なんとしても食い止めましょう。

更田・前規制委員長の招致、原子炉劣化評価をめぐる技術者からの聴き取り、福島での地方公聴会の開催などを求めていきましょう!

ぜひ、皆さまの地元の国会議員に呼びかけてください。
経済産業委員会のメンバーの岩渕友議員は、「みなさんの声は確実に届いています。少しずつではありますが、国会の空気も変わってきています」と話されていました。
昨日の「ワタシのミライ」主催の院内集会の前には、長野からきたみなさんが長野選出の議員をまわってくださったそうです。その効果があり、長野選出の国会議員が参加されていました。

「避難計画を案ずる関西連絡会」のみなさんも、関西選出の議員事務所を訪問してくださっています。地元の声はやはり議員としても無視できないと思います。
できればグループでアポをとって会いに行ってください。アポなしでも「陳情」と面会票にかけば、議員事務所で対応してくれます(入り口対応かもしれませんが…)
無理であれば、ファックス、電話などで。
与党(自民・公明)や衆院で賛成してしまった野党(国民・維新)にも「慎重審議を」と呼びかけてください。

▼参議院・経済産業委員会の委員のリストはこちらから。
https://drive.google.com/file/d/1xiNRaHoSLOIs7BOAKtiZkgoB-qN9ooQY/view?usp=share_link

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★「福島の今とエネルギーの未来2023」発行
GX法、汚染水、汚染土の最新動向についても、見開きでまとめています。
学習会などにぜひご活用ください。
https://foejapan.org/issue/20230428/12579/
※冊子版:1冊500円、PDF版:無料
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No.136 2023/5/16

 

福島第一原発1号機の圧力容器の現状を東京新聞が発信しています。ご覧ください。
最後の日テレNEWSは昨年5月のものです。

■2023/04 こちら原発取材班東京新聞
福島第一原発1号機 圧力容器を支える土台の惨状 2023年4月
https://www.youtube.com/watch?v=VfRfgYwiwPA

■2023/05 こちら原発取材班東京新聞
福島第一原発1号機 圧力容器を支える土台の惨状(続編)
https://www.youtube.com/watch?v=jbj_rsqLl0Q

■2022/05 日テレNEWS
【福島第一原発1号機】参事官も驚いた“激しい損傷”…安全性は? 福島第一原発、新たな「内部映像」公開
https://www.youtube.com/watch?v=mTiEMPtMsFs


No.135 2023/5/11

 

この1週間、各地で頻発する地震に大きな不安を覚え、さらに原発の状況も気が気ではありません。こんな地震が多発する国で原発を稼働させてはならないと怒りを覚える私たちと、どうしても原発を稼働させたい政府や電力会社の思惑があまりにも乖離していますが、とにかく声を上げ続けるしかないと思っています。

核事故関連情報として、下記のサイトをご紹介します。繰り返し、確認してはいかがでしょうか。
■厚生労働省 原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等:令和5年4月27日現在
https://www.mhlw.go.jp/content/11135000/001092100.pdf?fbclid=IwAR2IykenNLe6sSI06xbRvhk7Bx-WPnT3EOd7KNQ04HJl-rFxrNV0CzG4p7o

■林野庁 きのこや山菜の出荷制限等の状況について
https://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/kinoko/syukkaseigen.html


No.134 2023/5/10

 

これ海関連のご案内と報告です。1)、2)はブログに掲載してありますので、どうぞご覧ください
これ海ブログ:https://ko-reumi.blogspot.com

1)「Don’t Nuke the Pacific! 科学者が語る放射能汚染水を海に流してはいけない理由」
5月7日の午前中、これ以上海を汚すな!市民会議主催によるオンライン学習会「Don’t Nuke the Pacific! 科学者が語る放射能汚染水を海に流してはいけない理由」がありました。登録者は180人、当日は120名ほどの参加がありました。ご参加くださったみなさん、ありがとうございます。私の印象では日本人参加者と海外からの参加者はほぼ半分だったと思います。アメリカやカナダ、マーシャル諸島からの参加もありました。
さっそく、当日の動画を公開しましたので、お知らせします。なお、講師のアルジュン・マクジャニ博士の資料は和訳ができましたら、掲載します。博士のお話はとても明解、しかしそれだけに東電の分析能力のなさ、海洋放出ありきにがんじがらめになっている危機的状況は衝撃です。

2)4.13グローバルアクションのフォトアルバム
国内外で行われた汚染水の海洋投棄反対アクションの画像をまとめました。正直、20人足らずのこれ海から、これほどの拡がりがあるとは思いませんでした。それだけ海洋投棄に反対する声は各地、各国から上がっているのです。ぜひこの拡がりをご覧ください。

3)韓国・野党正義党の放射能汚染水無断投棄阻止のための韓日連帯案模索討論会に出席
昨日、これ海メンバーとして私は、韓国・正義党主催の「福島第一原発汚染水の海洋放出に関する討論会にオンライン参加し、これ海の活動や今後の予定などを報告しました。国会議員や市民団体の代表など20名くらいの参加だったように見えました。

メインの講演は民俗学者であり、漁師見習いの川島秀一さんでした。海が漁師にとって聖地であり、海産物は子どもと同じでそれが廃棄される苦悩をお話されました。最後の「世界は人間なしに始まった。そして人間なしに終わるだろう」との言葉を引用して、もっと私たちは自然に対して謙虚にならなくてはならないとまとめられました。
■2023/03/10毎日新聞 海は清らかであれ 民俗学者、福島で漁師見習い 処理水「大きな命」に傷
https://mainichi.jp/articles/20230310/ddp/041/040/007000c

そのほかに市民の立場から済州島の海女さんは「1日7〜8時間海で生活する自分たちにとって、汚染水の海洋投棄は生存権の問題だ。しかし、自分たちの声が役に立つのか、黙っているほうがいいのではないかとおも思う。しかし、海を汚されることには反対の声は上げていきたい」。
全国漁民会総連盟副委員長は「自分たちは漁師であって、政治の専門家ではない。政治において自分たちにできることはないと思う。しかし、国は国民にもっと知らせてほしい。5月20日漁民の大規模集会、6月海の日にも集会を開き、国民の食の問題であることを周知していく」とお話されました。

正義党代表や議員からは、韓国が日本に送る「処理水」視察団の役割が不透明である。IAEAや日本の説明だけを聞くのではないかと憂慮しているなど、自国政府に対する大きな懸念も出されました。
これ海への追加提案としては、国会議員レベルので協力を模索すること。5月17日広島G7で、岸田首相は「処理水放出に理解を得た」と発表するだろう。その直後にメディアを通して、市民社会はそれを受け入れないとの表明が必要だとの意見でした。

この会議に参加していた市民団体は数名を、5.16東京行動に派遣します。その時には直接ご挨拶することを約束しました。


No.133 2023/5/10

 

福島原発核事故関連情報として2種類の冊子をご紹介します。
ぜひご覧ください。
□311子ども甲状腺がん裁判NEWS
□FoE Japan「福島の今とエネルルギーの未来2023」

FoEニュース<2023年5月8日発行

「福島の今とエネルギーの未来2023」発行

FoE Japanではこのたび「福島の今とエネルギーの未来2023」発行しました。
原発回帰が進む今だからこそ、多くの人に読んでいただきたい一冊です。
(印刷版一冊500円、PDF版無料)
 
【内容】
●特集
・旧帰還困難区域の現実・・・東京新聞編集委員 山川剛史
・311甲状腺がん裁判から見えてきたこと・・・OurPlanet-TV 代表理事 白石草
・ウクライナ情勢と原発・・・原子力資料情報室事務局長 松久保肇
・気候変動対策に原発は最悪の選択・・・東北大学教授 明日香壽川
・原発回帰のGX 推進法案、国会へ!・・・国際環境NGO FoE Japan 満田夏花
・電力市場価格の高騰で明らかになった大手電の市場支配・・・国際環境NGO FoE Japan 吉田明子
・ドイツの脱原発のゆくえ・・・FoE ドイツ(BUND:ドイツ環境自然保護連盟) ヤン・ヴァローデ
 
●2022~2023年重大ニュース
 
●トピックス&解説
・原発事故を振り返る
・避難者たちの現状
・処理汚染水の海洋放出
・除染で生じた汚染土のゆくえ
・六ヶ所再処理工場と核燃料サイクル
 
●図でみる原発とエネルギー
1.原発事故後の放射性物質の流れと土壌汚染
2.世界の原発の趨勢は?
3.世界の原発の平均寿命
4.世界的な発電費用の推移
5.原子力発電所の稼働状況
6.電源別電力と発電部門のCO2排出
 
▼PDF版のダウンロード、冊子版の注文は以下から。
https://foejapan.org/issue/20230428/12579/
 

No.132 2023/5/6

 

FoE Japan満田さんから3つのお知らせをまとめて、発信していますので、共有します。

1.Don’t Nuke the Pacific 「科学者が語る放射能汚染水を海に流してはいけない理由」(これ以上海を汚すな!市民会議主催)
2.汚染水を海に流すな!5.16東京行動
3.原発GX法、GW明けにも参議院へ! 参議院で止めよう!!
#原発GX法を廃案に! 参議院議員会館前行動に結集を!(5月9日18:30~19:30)
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1.Don’t Nuke the Pacific 「科学者が語る放射能汚染水を海に流してはいけない理由」
https://www.facebook.com/koreumi/posts/pfbid0KmyG454mWMRAL5ThGgVcvfkgu7yj5y9b8fb74qwcM32UAPAA3hwoqaZocnwNUvfXl
■日時:2023年5月7日(日)午前9時-10時30分(日本時間)
■申し込み〆切:5月6日(土)
■プロフィール
アルジュン・マクジャニ氏 (工学博士・米国の民間研究機関「エネルギー環境研究所」所長)
天野光氏 (工学博士 元日本原子力研究所主任研究員、研究室長)
■質問受け付け・問合せ:koreumikaigi@gmail.com
■主催:これ以上海を汚すな!市民会議
▼申込はこちら
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_kEgamr3lQM-GO_Z0qoD9pw?fbclid=IwAR1yV9HJSd84XIvksuZiYuSePsNdIkUb9KackBbKM6hf_YRnm3k1bBgq9nA#/registration
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2.汚染水を海に流すな!5.16東京行動
https://www.facebook.com/koreumi/posts/pfbid02v8j84ATKsjZFwS6xVTojHZSMi4qUWSDdJfjrJnKqPo98v4kgCMj27HYUNkEvf6NSl
5月16日、「これ以上海を汚すな!市民会議」と「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」は、共催で「汚染水を海に流すな!5.16東京行動」を行います。
政府と東京電力は、福島第一原発事故により発生したタンク貯蔵汚染水を「ALPS処理水」として、海洋放出しようとしています。政府の「ALPS処理水関係閣僚等会議」は海洋放出設備工事の完了後、「工事後の規制委員会の使用前検査やIAEAの包括的報告書を経て、海洋放出の時期は本年春から夏頃」としています。
私たちは、漁業者との約束を守らず、原発事故被災者にさらなる苦悩を強い、海洋汚染を広げる汚染水の海洋放出を許すことは出来ません。そして、海外からも批判の声が上がっています。
政府、東京電力、国会に理解と合意なき海洋放出の中止を要請し、汚染水を海に流すな!の声をさらに広げるために、東京で一日行動を行います。
<5月16日(火) 東京行動>
10:30~11:30 東京電力本店 要請行動 (東京電力本店前)
12:00~13:00 国会議員とともに「汚染水を海に流すな!国会前集会」 (衆議院第二議員会館前)
14:00~15:00 政府と国会に要請・院内集会 (衆議院第一議員会館多目的ホール
18:30~19:15 「汚染水を海に流すな!5・16東京集会」 (日比谷野外音楽堂)
集会終了後 銀座デモ行進
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3.#原発GX法を廃案に! 参議院議員会館前行動に結集を!

原発GX法(※)ですが、GW明け10日にも参議院本会議にかかると思われます。
(※)原子力基本法、原子炉等規制法、電気事業法、再処理法、再エネ特措法の
改正案5つを束ねたもの。
そのあと、経済産業委員会にかかるでしょう。
このとんでもない悪法を通してしまったら、将来に大きな禍根を残します。
なんとしても参議院で止めましょう!
反対の声をどこまで国会議員に伝えられるかが鍵だと思います。
ぜひぜひ、皆さまの地元の国会議員に呼びかけてください。
与党(自民・公明)や賛成してしまった野党(国民・維新)にも「慎重審議を」
と呼びかけてください。

▼参議院・経済産業委員会の委員のリストはこちらから。
https://drive.google.com/file/d/1xiNRaHoSLOIs7BOAKtiZkgoB-qN9ooQY/view?usp=share_link

★#原発GX法を廃案に! 参議院議員会館前行動に結集を!
「たくさんの人が反対している」ということを見せていくためにも、東京近郊の方、ぜひ!
2023年5月9日(火)18:30-19:30 参議院議員会館前
https://foejapan.org/issue/20230502/12682/

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★「福島の今とエネルギーの未来2023」発行
GX法、汚染水、汚染土の最新動向についても、見開きでまとめています。
学習会などにぜひ!
https://foejapan.org/issue/20230428/12579/
※冊子版:1冊500円、PDF版:無料


No.131 2023/5/1

 

下記の動画とFoE Japanと原子力規制を監視する市民の会からの抗議声明をご紹介します。動画も抗議声明も長いのですが、大変貴重な情報、声明です。いのちを蔑ろにする政治に大きな憤りの声です。お時間を作って、どうぞご覧ください。

■公開請求の鬼が暴く原発事故後の福島#5 「海洋放出」プロパガンダの手法
https://www.youtube.com/watch?v=sfM7noh61Wo
アーカイブも表示されています。

■声明:原発GX法案の衆院可決に抗議
みなさま(重複失礼、拡散歓迎)FoE Japanの満田です。

本日(4月27日)「GX脱炭素電源法案」が衆議院本会議にて可決されました。自民、公明、維新、国民が賛成しました。立憲民主党の山崎誠議員、共産党の笠井亮議員が、反対討論に立ちました。本法案の問題を浮き彫りにする、渾身の、そして見事なスピーチでした。(衆議院TV→カレンダーから4月27日を選択→経済産業委員会を選択、でアーカイブをきけます)

国際環境NGO FoE Japanおよび原子力規制を監視する市民の会は、以下の抗議声明を発出しました。ぜひご一読ください。また、拡散いただけますと幸いです。
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声明:原発GX法案の衆院可決に抗議 福島原発事故の教訓を踏みにじり、将来に禍根を残す
https://foejapan.org/issue/20230427/12630/
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本日、「GX脱炭素電源法案」が衆議院にて可決されました。私たちはこれに強く抗議します。本法案は、原子力基本法、原子炉等規制法、電気事業法、再処理法、再エネ特措法の改正案5つを束ねたものです。「束ね法案」にすることにより、一気に法案の審議が進められ、多くの問題が明らかになったのにもかかわらず、わずか一カ月で採決に持ち込まれました。

□福島原発事故は終わっていない。事故原因の解明も道半ば
福島原発事故は終わっていません。多くの人々がふるさとを失いました。生業、人とのつながり、四季折々の自然の幸を分かち合う喜びを失いました。断腸の思いで避難を強いられ、今もふるさとに帰れない人が多くいます。

原発事故は、日本全国の電力供給に大きな影響を与えました。当時、街の明かりは消え、計画停電が実施されました。すなわち、電力供給の不安定化を招いたのです。原発が電力の安定供給に資するというのは大きな誤りです。

原発事故に対する国および東電の責任は、あいまいにされたままです。

万が一次なる事故が生じたときに、原子力事業者だけは賠償金が払いきれず、再び、国による手厚い支援が行われ、そのツケは国民および将来世代にまわされるということがくりかえされるでしょう。

事故当時、福島第一原発1号機は運転開始後40年の高経年化技術評価による審査に合格したばかりでした。高線量が続き立ち入れない場所も多く、高経年化が事故の進展にどのような影響を与えたのかは不明です。私たちは、まだ原発事故に人知が及ばない部分があることを謙虚に認識すべきです。

□国民の声が蔑ろに
GX基本方針は「案」が固まってから、年末年始にパブリックコメントが行われ、3,966件が寄せられました。しかし、その内容について、GX実行会議など公式な場で検討されたわけではありません。

また、1月から3月にかけて、札幌、仙台、埼玉、名古屋、大阪、富山、広島、高松、福岡、那覇で、経済産業省による「説明・意見交換会」が開催されました。参加者からは、原発推進政策、とりわけ運転期間延長に関して、批判や疑問の声があがりました。「出された意見をきちんとGX基本方針に反映してほしい」と述べた人も多かったです。

しかし、経済産業省は、「ここでだされた意見は、GX基本方針に反映されるわけではない」と発言しました。

また、国会審議のやり方も、今回「束ね法案」として一括して提案されました。原子力基本法のように、原子力行政にかかわる法案の大きな改定や、いままでの運転期間の規制の在り方を覆すことなど、多岐にわたる論点を束ね法案としてでは、丁寧な審議を行うことができません。

□原子力基本法を原子力産業救済法に
改定原子力基本法では、「国の責務」としつつ、実際は、国民の理解の促進、地域振興、人材育成、産業基盤の維持および事業環境整備などを含み、原子力産業を手厚く支援する内容を盛り込んでいます。

しかし、本来、原子力事業者が自らの責任で実施すべき内容を、国が肩代わりすることになり、結果的に、国民負担で、原子力事業者を過度に保護するものとなっています。

エネルギー安定供給、自律性の向上に資する原子力を活用としていますが、これは誤りです。たとえば、大規模集中型電源である原発の事故やトラブルは、電力供給に広範な影響を与えることは、現に福島第一原発事故が示している通りです。また、ウラン燃料は100%輸入に依存しています。つまり国産エネルギーではありません。国際情勢の不安定化と無縁ではないのです。

□運転期間制限削除には立法事実なし
2012年当時、運転期間上限に関する定めは、明らかに「規制」の一環として原子炉等規制法に盛り込まれました。このことは、今国会において岸田首相も答弁している通りです。

2012年6月26日付内閣官房原子力安全規制組織等改革準備室の資料によれば、原子力安全規制の3本柱として、①重大事故対策の強化、②バックフィット制度、③40年運転規制の導入が挙げられています。この3つは福島原発事故の教訓を踏まえたものです。         

その後、運転期間の上限を撤廃する理由となる、新たな事象が生じたわけではありません。すなわち、これを削除する立法事実はないのです。

政府は、運転期間の上限は「利用側の政策」として整理したと説明し、その根拠として、原子力規制委員会の令和2年7月29日の文書(「運転期間延長認可の審査と長期停止期間中の発電用原子炉施設の経年劣化の関係に関する見解」)をあげています。しかし、当該文書の主旨は、運転期間から長期停止期間を除外することに否定的な見解をまとめたものであり、策定過程において、運転期間の上限の撤廃の可否について委員の間で議論が行われたものではありません。根拠とはなりません。

運転期間の上限に関する規定を原子炉等規制法から電気事業法に移すことに伴い、原発の運転期間の延長についての認可権限は、原子力規制委員会から経済産業大臣に移管されます。認可にあたっての基準も、劣化評価に基づく安全規制から、電力の安定供給を確保することに資するか、事業者の業務実施態勢を有しているか、など利用上の観点からの認可となります。

□審査では劣化は見つからない
政府は、原子炉等規制法に30年を超える原発の劣化評価を規定することにより、規制は強化されるとしています。しかし、従来から、原子炉等規制法に基づく規則で、30年超の原発に対する10年ごとの劣化評価は、高経年化技術評価として行われてきました。今回、これを法律に格上げすることになりますが、基本的には、従来の制度の延長線上であり、新しい制度というわけではありません。

今回の改定は、原子力規制委員会の権限を縮小し、規制を緩和するものとなります。

劣化に対する審査は現状でも問題を抱えています。圧力容器の劣化について予測に基づく評価が現実に合わない事態が生じています。今年1月に発生した高浜4号機の制御棒落下事故は、関電は数か月前に特別点検を行ったのにも関わらず、劣化を見つけることができませんでした。限られた検査範囲から外れる箇所で生じた劣化による事故でした。未知なる劣化を審査により見つけることはできません。事故が起きてからでは遅いのです。運転期間の制限撤廃は原発事故のリスクをたかめ、人々の生命と暮らしを危険にさらすものです。

□「運転停止期間の除外」には合理性がない
今回、電気事業法に運転期間の延長に関する認可が移管されることに伴い、延長申請の際、①関連法令の制定・変更に対応するため、②行政処分、③行政指導、④裁判所による仮処分命令、⑤その他事業者が予見しがたい事由――によって運転停止を行っていた期間については運転期間に上積みできることとしています。

運転停止が事業者にとって予見できない事由に起因するものであったとしても、当然、経年劣化は進行します。

利用側の観点にたったとしても、運転延長を認めるか否かの判断基準は、その時点および将来における電力の需給状況であり、過去においての運転停止の事情は、将来的な電力需給とは関係ありません。停止期間を運転期間に上積みできるという合理的な理由はありません。

ここにあげられている運転停止事由に関しては、当時、運転停止を命令もしくは要請すべき社会的なあるいは法令上の要請があり、法律に基づく権限により、それぞれの行政機関あるいは司法により判断されたものです。「運転停止の必要がなかった」と経済産業省が認定することは適切ではありません。

GX脱炭素電源法案を国会で承認することは、福島原発事故の教訓を蔑ろにし、国民の安全を脅かし、未来世代に大きな負担を負わせることになります。将来にわたって禍根を残します。私たちは強く抗議します。


No.130 2023/4/21

 

福島原発核事故関連情報をお届けします。どうぞご覧ください。

■2023/04/21 東京新聞 こんな議長国で大丈夫? 地元軽視、誤情報を発信…福島原発事故対応協議のG7閣僚会合で日本のゆがみ露呈
https://www.tokyo-np.co.jp/article/245315

■2023/03/11 東京新聞 これが復興の目玉? 謎だらけの「福島国際研究機構」 モデルは「核礼賛の地」、軍事転用可能な研究も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/235886?rct=tokuhou

■民の声新聞
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com

■2023/04/20 はっぴーあいらんどネットワーク 県民健康調査検討委員会を「検討」する会 第31回
https://www.youtube.com/watch?v=8bQ7k2f0Zz0


No.129 2023/4/5

 

3月28日から31日まで東電が行った1号機ペデスタル内部調査に関する報道です。
■2023/04/05 毎日新聞 原発週報
添付の記事です。
■2023/04/04 NHK 福島第一原発1号機 真下の映像初公開 土台損傷で耐震性懸念
■2023/04/04 東京電力ホールディングス資料 福島第一原子力発電所1号機原子炉格納容器内部調査 ROV-A2調査実施状況について
東電はケーブルの長さが足りなかったから、ペデスタル南内側は調査できなかったと報告していますが、そんな準備不足の調査ってありますか…?また「健全性に重大なリスクはないことを確認している」というのですが、どのような状態になったら、東電は懸念ありとするのでしょうか。素人目にはボロボロに見えるのですが…。
■ 2022/05/29 日テレ 【福島第一原発1号機】参事官も驚いた“激しい損傷”…安全性は? 福島第一原発、新たな「内部映像」公開
昨年5月の報道です。

 


No.128 2023/3/18

 

福島原発核事故関連情報を共有します。

■NHK サイカル 「想定外」
https://www3.nhk.or.jp/news/special/sci_cul/2023/03/story/nuclear_20230314/?fbclid=IwAR3R5fH52vucdewv-QS8YBmLhsSVes06aFK-sWKtXoWmYX68dZyQ0aP3CmI

■民の声新聞
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com

■子ども脱被ばく裁判HP 第6回控訴審のご案内
https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/2023/03/6zoom.html

■2023/03/15 東京新聞 坂本龍一さん 政府の原発回帰に「なぜ」「なぜ」「なぜ」 本紙に寄せたメッセージ全文
https://www.tokyo-np.co.jp/article/238019


No.127 2023/2/25

 

福島原発核事故関連情報をお届けします。

■2023/02/24 UPLAN 環境省交渉 新宿御苑・所沢における放射能汚染土再利用の「実証事業」に関する申し入れ
 https://www.youtube.com/watch?v=SxtqXBEml00

■2023/02/23 ブログ「シャンバラの戦士たちへ」 GX説明会対話@富山
https://kira-activism.org/20230222gx-toyama/?fbclid=IwAR3xhI6zXl2_v5hmGI87mxuR7cwD_yyc0FD2OOXmry86_tJZwronfwI7GtQ

岸田政権の原発回帰政策である「グリーントランスフォーメーション(GX)実現に向けた基本方針」を説明する全国説明会・意見交換会が、全国10箇所で行われています。(https://www.enecho.meti.go.jp/information/gx/index.html
突然開催が決まり、慌ただしく始まったこの説明会ですが、どの会場でも参加した市民から GXに反対する声が上がっています。最初に行われた大阪では6時間以上の大激論となりました。岸田政権の拙速な原発利用への大転換にも大きな反対がありましたが、市民の発言などの議事録は取らない、政府への報告はしないとの説明に、「ガス抜き」「アリバイ」が目的であることが明らかになり、抗議となったわけです。またその後の会場では写真撮影と録画録音の禁止する旨、言い渡されました。なので、恐らく公開もされないことでしょう。私はオンラインで仙台会場と富山会場で参加しました。チャットにいくつもの質問や意見を書き込みましたが、全く回答されませんでした。

ブログ「シャンバラの戦士たちへ」に報告されたキラさん(彼女とは最近やり取りが始まりました)は、大阪会場に参加後、ご自分の意見を練り、富山会場に臨みました。ほんとうに説得力のある意見でした。担当の経産省役人はキラさんの発言が始まり、しばらくすると頷き始め、メモを取り良く聞いている様子になりました。しかし、終盤の権利やこの国の有り様に言及し始めると、落ち着きがなくなりました。それは根本的な問題に斬り込んでいったからでしょうか。それとも自分たちの管轄外のことと考えていたからでしょうか。よく分かりません。

キラさんの発言、みなさんの読んでいただきたくお知らせします。とても具体的で、大切なことが分かり易い言葉で書かれています。
そして、そのつながりで、下記の大島堅一さんの動画を見ていただくと、岸田政権が如何に短期間で浅はかに原発回帰の大転換を言い出したかが良くわかります。3時間にわたる学習会、時間を区切りながらでも、ぜひご覧いただきたいです。
■2022/12/20 放射線被ばくを学習する会 岸田政権による原子力政策の転換をどうみるか 講師:大島堅一さん
http://anti-hibaku.cocolog-nifty.com/blog/2022/12/post-ed3977.html


No.126 2023/2/24

 

福島原発核事故関連情報です。ご覧ください。

■2023/02/22 衆議院 予算委員会 総括質問 立憲民主党・逢坂誠二
https://www.youtube.com/watch?v=RJ4aEB1wBB8
公文書管理、老朽原発の延長、中性子照射による脆弱、規制庁と経産省の事前協議などの問題を指摘しています。

■2023/02/22 朝日新聞 処理水放出のプロセス「歓迎」 G7閣僚声明で日本政府調整
https://news.yahoo.co.jp/articles/6bfd6ac36ca2d6524b2b4cfb5cc265e32369d05a

■2023/02/21 NHK福島Web特集 原発事故裁判 増え続ける原告 その思い
https://www.nhk.or.jp/fukushima/lreport/article/000/16/?fbclid=IwAR10cVXQl0SxpOBYk7A0tL-Om68QFiQ5Oq5uFf5ylQyqwU0GYUq56FEPHAE

■2023/02/21 民の声新聞 【浪江原発訴訟】「避難先で楽しんでる」「賠償金でタワマン買った」…原発事故被害の実相無視した東電代理人弁護士の反対尋問に呆れる浪江町民~福島地裁で第16回口頭弁論
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-711.html

■2022/06/08 衆議院 2022年06月08日 原子力問題調査特別委員会 #05 大島堅一(参考人 龍谷大学政策学部教授)
https://www.youtube.com/watch?v=cQZsshG8Iko
昨年の発言ですが、廃炉の工程など、今、議論されている問題などについて言及しています。


No.125 2023/2/13

汚染水の海洋放出に関連する報道です。最下段は科学雑誌Scienceが出した、海洋放出を批判する記事(機械訳)です。ご一読ください。

■2023/02/12 Yahoo!ニュース 米紙が報じる 福島第一原発の「処理水」と太平洋諸国をめぐる厄介な関係
https://news.yahoo.co.jp/articles/517ae3881fa722e57f069e8b3cb3deafc79c3add?fbclid=IwAR1HpBVibU8gmRcyYzc3N40MSqGs5ZKj9X4lIfSU2cAgSAUCoZjZSL8l0nc

■2023/02/07 笹川平和財団 太平洋諸島フォーラム、日本外相との会談で福島原発の懸念に関する首相との会談に向けた第一歩を踏み出す
https://www.spf.org/pacific-islands/breaking_news/20230207-1.html?fbclid=IwAR2FrEZz-c_4EGJUC2T7erlCkTHIISy0wYWObym1M7KGMUFGFIubwqsXTU4

■2023/02/07 NHK福島 水揚げされたスズキから自主基準超える放射性物質 出荷自粛に
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20230207/6050021695.html?fbclid=IwAR3_7L4Fo4wfFgmx-GtqAEVLduBFgJvxl6vx9pntk_eN5rbYMXBvzyc4tfw

■2023/01/24 Science(サイエンス)
Despite opposition, Japan may soon dump Fukushima wastewater into the Pacific
Government says the release poses no risk to marine or human life, but some scientists disagree
24 JAN 20233:50 PM BY DENNIS NORMILE
反対にもかかわらず、日本はまもなく、福島の排水を太平洋に投棄する
政府は放出は海洋生物や人間にリスクがないとしているが、何人かの科学者は異をとなえている。

https://www.science.org/content/article/despite-opposition-japan-may-soon-dump-fukushima-wastewater-pacific?fbclid=IwAR00hSW-CoCi9fs2EMhMICl6damKKzEMgPrJur_SLLSVy0LyTvZ-_1WBTTs
(以下、機械翻訳)
日本政府は、福島第一原子力発電所から出る130万トンの放射性水を太平洋に放出する計画を進めている。1月13日の閣僚会議で配布された資料によると、早ければ今春か夏に放出が始まる可能性がある。しかし、日本の漁業関係者や消費者、アジア太平洋地域の各国、一部の海洋科学者など、幅広い反発を招いている。

発電所を所有する東京電力 (TEPCO) は、陸上での貯水スペースが不足しているとしている。放出された水の放射能レベルは、海洋生物や人間に危険を及ぼすには低すぎると東京電力は述べており、その計画は国際原子力機関 (IAEA) の承認を得ている。1月20日に当地で行われた説明会で、福島に関する特別機関のタスクフォースを率いるIAEAの原子力安全担当官グスタボ・カルーソは、日本の原子力規制委員会 (NRA) はこの放出が国際安全基準を満たすことを保証するための手続きを整えていると述べた。

しかし、そのリスクは十分に詳細に研究されていないという批判もある。ウッズホール海洋研究所の海洋学者ケン・ブッセラーは、東京電力の保証は 「データの量と質に裏付けられていない」 と述べている。「さらなる情報が必要です」 。
ハワイ大学マノア校の海洋生物学者ロバート・リッチモンドは、この放出はひどい先例となるだろうと述べている: 「廃棄物を投棄するために海洋を使い続けることは、単に持続可能ではないという強いコンセンサスが国際的に存在している」 。

2011年の東北地方太平洋沖地震と津波で福島発電所が壊滅的な被害を受けて以来、作業員は破損した原子炉に水を送り続けて多くが溶け落ちてしまった核燃料を冷却してきた。放射性核種を含んだ冷却水は、多くが特別に開発された濾過プロセスで除去されるものの、水中の通常の水素と化学的に同一であるトリチウムは、除去できない。現在は敷地内の1000以上のタンクに貯水されている。

トリチウムは、海洋生物や人間に最小限のリスクしかもたらさないと考えられている低エネルギーのベータ粒子のみを放出する。東京電力は、大量の海水で希釈してトリチウムの濃度を飲料水の規制基準以下にした上で、沖合1キロに延びるパイプを通して海洋に投棄する計画だ。
飲用に安全な水準は安心感を与えるように聞こえるが、それでも海水中の自然の水準の数千倍は高いとリッチモンドは言う。水は何十年にもわたって一点で排出されるため、動物や植物の組織に結合する可能性のあるトリチウムやその他の放射性同位体は、海洋生物に蓄積され、食物連鎖の中で魚や人間にまで影響を及ぼす可能性がある。「これは、海洋生物と、現在そして将来にわたって海洋と結びついている人類の生活に、真の意味を持っています」 とリッチモンドは言う。

モントレーのミドルベリー国際研究所の低濃度放射能測定の専門家であるフェレンツ・ダルノキ・ヴェレスは、他の放射性核種もすり抜けている可能性があると述べている。「水の中には何が入っているのか? 私たちにはよく分かりません」と彼は言う。

東電はわずか1/4のタンクから少量の水を採取し、トリチウムとその他の限られた数の放射性核種の濃度を測定したという。核分裂で生成される放射性物質のストロンチウム9とセシウム137は、濃度が大きく変化しており、ろ過システムがどの程度機能するのか疑問視されている。(東京電力は、さらにろ過すれば、より多くの放射性核種を捕捉できると主張している。)

日本の近隣諸国も懸念を共有している。16カ国で構成される太平洋諸島フォーラムのヘンリー・プナ事務総長は最近のセミナーで、 「すべての関係者が科学的手段で安全であることを検証するまで、放出はあってはならない」 と述べた。

全米海洋研究所協会も 「日本の安全性主張を裏付ける十分かつ正確な科学的データがない」 として計画に反対している。科学者たちは代替案を提示している。リッチモンドは、プランクトンを消費し放射性核種を殻に組み込むカキの種でいっぱいのタンクに排水をくみ上げることで、バイオレメディエーションの機会を見出している。トリチウムの半減期は約12年しかないため、他の放射性核種を除去すれば、汚染水は単純に40年から60年保存できる。あるいは、トリチウムのベータ粒子が逃げられないコンクリートを作るために水を使うこともできる

しかし、東京電力は先を急いでいる。原子力規制委員会、IAEA、東京電力から委託された第三者機関が、全体をモニターする。独立系のグループも監視する。チューリッヒ工科大学の海洋学者NuriaCasacuberta Arolaらのグループは、2022年11月に福島沖でサンプルを採取し、トリチウムなどの放射性核種のベースライン濃度を測定した。しかし、放出を開始する前に研究を行う必要があり、「モニタリングは問題の発生を防ぐのではない。いつ問題が発生したかを特定するにすぎない」とRichmondは述べている。

 


No.124 2023/2/4

 

4つの情報を共有します。
まず、上ふたつは国際人権感覚がない日本社会について。藤田早苗さんのお話の中で、最も驚いたのが安倍政権時代、国連人権条約機関の勧告は、法的拘束力がないので守らなくてもよいと閣議決定したということ。これが二つ目の福島県職員の発言にあると思います。

下ふたつは子ども脱被ばく裁判のひとつ「子ども人権裁判」の敗訴について。全国のみなさんから長年にわたりご支援をいただきましたこと、心から感謝いたします。判決について、裁判ホームページと民の声新聞の記事をご覧ください。特にホームページに掲載された、共同代表・水戸喜世子さんの所感を味わっていただきたいです。子ども人権裁判が求めたのは「学校は安全な環境であること」。こんな当たり前の求めが棄却されるのは「放射性物質の特別扱いが続いているから」と井戸弁護団長は厳しく指摘しています。ぜひご一読ください。

■2023/02/03 西谷文和 路上のラジオ 第119回 藤田早苗さん「日本の常識は世界の非常識。人権後進国ニッポン」
https://www.youtube.com/watch?v=JQAWEKS8Spw

■2023/02/03 民の声新聞 【原発避難者から住まいを奪うな】福島県職員が驚きの発言 国連特別報告者の予備的所見を「あれはダマリーさんの個人的なご意見」と一蹴
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-708.html

■2023/02/03 子ども人権裁判ご報告 司法は再び子どもを守らず!
https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/2023/02/blog-post.html

■2023/02/02 民の声新聞 【子ども脱被ばく裁判】〝子ども人権裁判〟二審も敗訴 汚染・被曝リスクの司法判断避け「安全な地域で教育を受ける権利」退ける~仙台高裁
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-707.html


No.123 2023/2/3

 

過日お知らせした「ALPS 処理水並びに福島県及びその近隣県の水産物の安全性等に関する理解醸成に向けた出前食育活動等事業」について、はっぴーあいらんどネットワークの鈴木真理さんちばゆみさんが下記のYouTube動画を作成しました。情報開示を続けている野池さんを中心に問題点をクリアにします。ぜひご覧ください。

【いちいちカウンター#9】も〜我慢できない!子どもを広告塔にするな!原発事故の加害側の悪だくみを止めてみせるぞ!
https://www.youtube.com/watch?v=a4DMp6aPBTQ

また来週2月6日(月)午後8時からの【いちいちカウンター#10】第2弾!も〜我慢できない!子どもを広告塔にするな!原発事故の加害側の悪だくみを止めてみせるぞ!には私も参加します。こちらもどうぞ。
https://www.youtube.com/live/Na0dY1b6


No.122 2023/1/31

 

福島原発核事故関連情報です。
■2023/01/31 民の声新聞 【142ヶ月目の浪江町はいま】繰り返される「避難指示解除ありき」避難住民から”忌憚のない意見”噴出も聴くだけで3月解除?〜特定復興再生拠点」の住民説明会始まる
■2023/01/29 東京新聞 福島第一原発5号機原子炉内部に入ってみた「こんな狭くてロボット入れるの?」3時間取材で50μSv/hシーベルト被ばく

https://www.tokyo-np.co.jp/article/227984?fbclid=IwAR3FjrSkYIwuwJnHhxfuU1ephrNpSudlqfL78ZC0j2j5ZThqXag2AisD4MU


No.121 2023/1/29

 

下の動画やニュースはどれも海外の科学者から、汚染水の海洋放出について大きな懸念が指摘されているものです。
お時間を作ってご覧ください。

■2022/11/15 超党派議員連盟 原発ゼロ・再エネ100の会
1F、ALPS処理水の今~海洋放出は断じて許されない~
http://blog.livedoor.jp/gempatsu0/archives/30106012.html

■2023/01/27  Yahoo!ニュース ハンギョレ 福島原発の汚染物質、貯蔵タンクに牡蠣を入れて処理する方法があ
https://news.yahoo.co.jp/articles/80d787bfb4ad2b1948c52fee808d3ae85611b80c

■2023/01/27 ハンギョレ 今春、福島第一原発の汚染水放出…「日本、不完全な資料で決定」海外の科学者が指摘
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/45730.html


No.120 2023/1/25

 

動画を4本お届けします。

■2023/01/23 おしどりマコ&ケンの「報道されない原発問題の今!」前半
https://www.youtube.com/watch?v=bMxADlmAPlU

■2023/01/23 おしどりマコ&ケンの「報道されない原発問題の今!」後半
https://www.youtube.com/watch?v=UUlhFMe4HCU

■2023/01/22 【オンライン被ばく学習会】福島みずほ「やめて安心! 放射能汚染土の埋め立て」
https://www.youtube.com/watch?v=Rbir2f5vkZw

■2023/01/21 小出裕章氏講演会「放射能汚染水をなぜ流してはならないか」
https://youtu.be/rrXxlQuR8io
小出氏講演会の後半で「福島からの声」として、私が発言しました


No.119 2023/1/16

 

福島原発核事故関連情報です。民の声新聞・鈴木記者が年末から次々と重要な視点を報道、掲載しています。ぜひご覧ください。

■2023/01/14 BBCニュース 日本政府、福島第一「処理水」を年内に海洋放出へ トリチウム残る
https://www.bbc.com/japanese/64273002

■2023/01/13 太平洋諸島フォーラム 太平洋諸島フォーラム、核廃棄物計画をめぐり日本をパートナーから外す可能性
https://pic.or.jp/pi_news/8491/

■民の声新聞 http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com


No.118 2022/12/23

 

汚染水の海洋放出を巡って、フリージャーナリストのウネリウネラさんが連続で下記をアップしています。ぜひご覧ください。


■2022/12/22 ウネリウネラ 放送中のCMについて【「みんなで知ろう。考えよう」を知ろう。考えよう】
https://uneriunera.com/2022/12/22/osensui-3-4/

■2022/12/19 ウネリウネラ【太平洋諸国の反応】もっと幅広く「みんなで知ろう。考えよう。原発汚染水のこと。」②
https://uneriunera.com/2022/12/19/osensui-3-3/

■2022/12/18 ウネリウネラ もっと幅広く「みんなで知ろう。考えよう。原発汚染水のこと。」
https://uneriunera.com/2022/12/18/osensui-3-2/


No.117 2022/12/18

 

久しぶりの関連情報です。昨日、これ以上海を汚すな!市民会議が国際フォーラムを開催し、日本だけでなく、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピン、フィジー、中国、韓国などから多くの市民が参加しました。またみなさんの中にもご参加くださった方が多数いらっしゃいました。ありがとうございました。国境を越えて貴重な学びと今後に繋がる話し合いができました。早速に東京新聞に掲載されましたので、ご覧ください。
一方、国は莫大な税金を投入してメディアで安全性を流し始めました。福島NHKの報道も「大丈夫」が前提です。こちらもご覧ください。

■2022/12/17 民の声新聞 【汚染土壌の再利用】「汚染土を所沢に持ち込むな」「第2のダイオキシン問題に発展しかねない」市民抗議のなか〝密室〟〝3時間超〟の住民説明会 福島からも反対の声
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-695.html

■2022/12/17 東京新聞 福島第一原発の処理水放出「日本だけの問題ではない」 オンラインで国際フォーラム 世界各国から反対意見
https://www.tokyo-np.co.jp/article/220606

■2022/12/14 福島NHK放送局 「処理水」CM 街の人・専門家は
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20221214/6050021150.html


No.116 2022/11/20

 

福島第一原発1号機原子炉を支えるペデスタルが、メルトダウンによりスカスカになっている危機に警鐘を鳴らす、森重晴雄さんがラジオ出演しておられます。ペデスタルだけではない、さまざまな危機についてお話しています。後半は小出裕章さんによる原発の60年稼働についてのお話です。ぜひご視聴ください。

■2022/11/18 西谷史和 路上のラジオ第110回「原発の危機!二人の専門家に訊く!」
https://www.youtube.com/watch?v=IN8n0ew9tsQ

<前半> 森重晴雄さん(原子炉耐震構造の専門家)
「ずっと危機の中にあるフクイチ。さてどうすればいいのだろう? 」
前半は、原子核工学の研究者であり、原子炉の耐震設計にもお詳しい専門家・森重晴雄さんにオンラインでお話を伺います。森重さんは、三菱重工在籍中に、四国電力・伊方原発3号機の建設に携わったことがあるスペシャリストであり、東日本大震災による福島第一原発事故以降、緊急対応や廃炉の在り方に警鐘を鳴らし続けて来られた専門家のおひとりです。森重さんによれば、廃炉中の福島第一原発が再び震度6強以上の大地震に襲われることがあれば、溶融した原子炉の倒壊、1号機のプールに残された使用済み核燃料棒の破損、大量に貯蔵されている汚染水の流出など、計り知れないダメージが予想され、日本は再び危機的な状況にならないとも限らないと言います。そして、原子炉の構造を熟知している専門家の警告に耳を貸さない国や東電の体質とは?当インタビューでは、可能な限り危険を回避し迅速に廃炉を進める現実的なアイディアをもつ森重さんの声に耳を傾けたいと思います。

<後半>小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)
「60年以上経っても動かす?狂気の沙汰の原子力マフィア」
後半では、おなじみ元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんにお電話でお話しを伺います。岸田政権は、エネルギー危機をことさらに煽る中、原発の再稼働や新規開発などを表明しています。特に40年でも危険極まりない老朽化した原発を、この地震大国においてさらに20年延長し60年間動かすといいます。長年中性子を浴び続ければ金属は脆化するのは当然のこと。原子力技術の歴史は浅く十分なデータがない中、どのような科学が将来の安全を保障できるというのでしょうか?判断を誤れば再びフクイチの悲劇、いえそれ以上の惨事が日本を襲わないとも限りません。原発事故による多くの犠牲の責任を取らない国や東電、深刻な問題が山積し廃炉の見通しも立たない現状を見るにつけ、この愚かな政策を何としてでも阻止せねばなりません。福島第一原発事故以前から、原発事故について警鐘を鳴らし続けて来られた専門家のおひとり、小出裕章さんにじっくりとお話を伺います。


No.115 2022/11/5

 

県民健康調査検討委員会を「検討」する会第25回をご紹介します。
2時間30分の動画ですから一度に見る事は難しいと思いますが、小分けにしてでも是非ご覧ください。

■2022/10/27配信 はっぴーあいらんどネットワーク 県民健康調査検討委員会を「検討」する会第25回
https://www.youtube.com/watch?v=W122h09lGcI
とことことん追求する!!しつこいと言われてもやる!【県民健康調査検討委員会と環境省の関係】
〈出演者プロフィール〉
種市靖行|医師
震災時には郡山市で整形外科診療所を開業していたが、翌年に診療所を閉院し妻子を移住させた。 その後、須賀川市の病院で整形外科診療を行いつつ、甲状腺超音波検査者資格取得し、福島の子供達を主な対象として甲状腺検査を開始。 平成26年12月に石川県に移住したが、その後も毎月郡山市にて甲状腺検診を行いながら、住民の健康相談も行っている。

おしどりマコケン|漫才師
マコとケンの夫婦コンビ 横山ホットブラザーズ、横山マコトの弟子
ケンは大阪生まれ、パントマイムや針金やテルミンをあやつる。パントマイムダンサーとしてヨーロッパの劇場をまわる。マコと出会い、ぞっこんになり、芸人に。マコは神戸生まれ、鳥取大学医学部生命科学科を中退し、東西屋ちんどん通信社に入門。アコーディオン流しを経て芸人に。
東京電力福島第一原子力発電所事故(東日本大震災)後、東京電力の記者会見、様々な省庁、地方自治体の会見、議会・検討会・学会・シンポジウムを取材。また現地にも頻繁に足を運び取材し、その模様を様々な媒体で公開している。

0:00:00 待機画面
0:04:40 スタート
0:08:51 本日の内容(種市)
0:09:18 なぜ甲状腺検査が必要なのか
0:35:04 実際の検査結果
0:59:17 環境省の介入してきた流れ
1:13:16 討論
1:27:46 マコ・ケン トピック コーナー ALPS処理水ボトルが割れて、、、
1:55:51 東海村再処理施設の大問題
2:15:34 2022年11月の予定

 

 


No.114 2022/11/5
■2021/3/7 Yahoo!ニュース 原発被害の大熊町に子どもは戻るのか? 0~15歳を対象とする「ゆめの森」の挑戦 #知り続ける
https://news.yahoo.co.jp/articles/271766d426723aa5321d43bd1e5690e8c004cd36
昨年3月の報道ですが、会津放射能情報センターNEWS第40号「原発事故で被災したママの声〜大熊町の今 子どもたちの今」と重ねて読んでいただきたいと思います。

■2022/10/29 ブログ風のたよりー佐藤かずよし 汚染水対策を考えるシンポジウム開く、このまま海に流すの?!『ALPS処理水』
https://skazuyoshi.exblog.jp/30158485/?fbclid=IwAR3-BiP0j5dWAu4WKH5bsDP1iQM_iUmelfW_SbX8K0TSFrt8KM2TDDJwdUE
先週の土曜日に「これ以上海を汚すな!市民会議」が開いたシンポジウムの報告です。当日会場でこれ海が配布した資料を添付します

■民の声新聞 http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com
情報センターNEWS第40号に民の声新聞記者・鈴木博喜さんに寄稿していただきました。福島の今を知ることができる報道です。


No.113 2022/9/20

以前に森重晴雄さんのブログや動画をご紹介しましたが、私たちの周囲で福島第一原発1号機の耐震性について、更に危機感が広がっています。

日テレの5月の2つの報道では、更田原子力規制委員長も木野参事官(経産省エネ庁)も1号機内部の状況に非常に驚いています。特に、木野参事官は汚染水海洋放出問題で直接意見交換をしたことがありますが、私たちの質問に表情を変えることなく、スルスルと回答していましたので、報道の木野参事官の驚き振りに、とても驚きます。にもかかわらず、今年6月、東電とIRIDは1号機の耐震性に問題なしとの評価を出しました。

添付の資料はとても専門的。なので、私には理解することがとても難しいのですが、経産省役人と原子力規制委員長の懸念と驚きの声を知れば、市民として当然危機感を持ちます。その声の対極にある「問題ない」とする東電の有り様には違和感と感じざるを得ません。

昨日台湾でも大きな地震がありました。心からお見舞い申しあげます。会津放射能情報センターをいつもご支援くださる方々、地域の方々のご無事を祈るばかりです。

いつ、どれくらいの地震が起きるのかは誰も分かりません。もし原発付近で大地震が起きた場合、1号機の倒壊も可能性も否定できません。そうなると誰も近寄れなくなる、ある程度冷やされているものの、ジワジワと放射性物質が広がっていくことになる…など考えられます。

福島県の原子力対策官も耐震性について、東電に対応を繰り返し求めています。市民として何ができるのか…有志で検討し始めます。

以下、関連情報です。ご覧ください。
■2022/06/30 1号機 PCV内部調査の状況について 
技術研究組合 国際廃炉研究開発機構 東京電力ホールディングス株式会社
https://irid.or.jp/wp-content/uploads/2022/07/1goukipcvnaibutyousa20220630.pdf

■2022/05/25 日テレ【福島第一原発1号機】“壁融解の可能性” 「耐震性に懸念」規制委・更田委員長
https://www.youtube.com/watch?v=R9eiHVjwYAA

■2022/05/29 日テレ【福島第一原発1号機】参事官も驚いた“激しい損傷”…安全性は? 福島第一原発、新たな「内部映像」公開
https://youtu.be/mTiEMPtMsFs


No.112 2022/8/20

 

福島原発核事故関連情報をお届けします。

■2022/08/19 民の声新聞 【137カ月目の汚染水はいま】矛盾だらけの西村経産大臣 「福島県漁連との約束は遵守」でも「海洋放出は方針変えぬ」~ペーパー棒読みの福島県知事表敬
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-672.html?fbclid=IwAR1Wj1vOoNl4gzpkX6eBfIBGl6Va6fDDK_5sSbWGllO5bpC4_1AGOM_q2c0

■2022/08/18 集英社新書プラス 著者インタビュー 日野行介氏
フクシマの教訓を蔑ろにして進む原発再稼働①安全規制編 前編・安全規制編
https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/interview/fukushima-2/20171

■2022/08/19 集英社新書プラス 著者インタビュー 日野行介氏
フクシマの教訓を蔑ろにして進む原発再稼働②避難計画編 後編・避難計画編
https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/interview/fukushima-2/20174


No.111 2022/8/18

 

8月13日「東京電力(株)福島第1原子力発電所 現状把握と緊急対策案」と題して行われた緊急オンライン学習会の講師、森重晴雄さんのブログをご紹介します。オンライン学習会の動画は情報が入り次第、改めてご案内します。先にブログをご覧ください。

■株)きたむら森重晴雄さん(元三菱重工伊方原発機器班長)のブログ
福島事故対策検討会:http://www.internetkobe.jp/fukushima/000.cgi


No.110 2022/8/4

 

一昨日、福島県、大熊町、双葉町が海洋放出設備工事の着工を認可したことを受け、昨日、これ以上海を汚すな!市民会議は緊急記者会見と抗議行動を行いました。県内のニュースで報道されましたので、お知らせします。福島県知事らは「工事の安全性を確認、認可しただけで、海洋放出を認可したものではない」と説明していますが、全くの詭弁です。

インタビューで私は「バカにされた思い」と言いました。報道されませんでしたが、「バカにされているのは県民市民だけでなく、福島県も大熊町も双葉町も同じです。国の言いなりになる首長、工事だけO.K.したんだと公言する首長、この人達こそ、国からバカにされているのではないか、本人達はそれにも気づかないのか」とインタビューで答えました。最も狡いのは内堀県知事です。県民、特に漁業者の訴えに真っ正面から向き合うのであれば、こんな判断や発言はできないはずです。甲状腺がんに苦しむ若者たちへの理不尽な態度と全く同じです。

東電は今日にも工事着工とのこと。動き方を変えなければ…と市民会議では話し合っています。動画は近く削除されるかと思いますので、お早めにご覧ください。

■2022/08/03 テレビユー福島 
【独自】「反対の姿勢は崩しません」処理水計画に福島県が了解 漁連トップがいま思うこと
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tuf/113931?fbclid=IwAR3kYdGUpGPv8cGVKJ-FJh02Z9bcY6Ax2bNtriCt5vpYfH8tfqnGFEBe9BY

■2022/08/03 テレビユー福島
「バカにされたような思い」処理水放出計画を福島県が了解 県庁前では抗議集会も
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tuf/113919?display=1&fbclid=IwAR1CLV0yporbBKq_hnzMwqzu18mBm2RHvcrtApBBUUO25-Ia2NxrwVCkGM4

■2022/08/03 理解と合意なき汚染水の海洋放出工事の事前了解に抗議 風のたよりー佐藤かずよし
https://skazuyoshi.exblog.jp/30062830/?fbclid=IwAR3kYdGUpGPv8cGVKJ-FJh02Z9bcY6Ax2bNtriCt5vpYfH8tfqnGFEBe9BY

 


No.109 2022/7/20

しばらく振りの関連情報です。民の声新聞が報じた、6月21日県庁前スタンディングと7月18日海の日アクションの記事を届けします。どちらも県内外から100名以上の市民が集まりました。どうぞご覧ください。

■2022/07/19 民の声新聞 【136カ月目の汚染水はいま】「結論出すのは時期尚早、受け入れがたい」漁業者らが小名浜で海洋放出反対集会~リレートークやパレードで「海に流すな!」
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-666.html?fbclid=IwAR3uP4Xz0bDMi_Xe-STev4d3sputPjV2HqNE4lN1ag4Cj64kZWRhBYCG32A


■2022/06/22 民の声新聞 【135カ月目の汚染水はいま】内堀知事に届け「汚染水を海に流すな!」「これ以上海を汚すな!」の願い 県議会初日に福島県庁前で抗議行動「事前了解しないで!」
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-656.html


No.108 2022/7/2

猛暑の日々、くれぐれもご自愛ください。元毎日新聞記者・日野行介さんが文化放送・大竹まことゴールデンラジオに出演しましたので、共有します。大変興味深いお話です。

■2022/07/01 大竹まことゴールデンラジオ 【おおたけメインデッシュ】
https://www.youtube.com/watch?v=1-vnM02RZTI

■原発行政の闇を暴き続ける彼は、なぜ「調査報道記者」を名乗るのか 元毎日新聞記者 日野行介さんに聞く
https://slownews.com/stories/yYb7A6MQJSo/episodes/ddFqd5wDYnk


No.107 2022/5/17

 

みなさま、最近の報道からいくつか取り上げました。どれもご注目ください。

■2022/05/14 2022年5月21日「報道特集」予告
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=TuVxDXzaOl4&feature=youtu.be&fbclid=IwAR3ZLP1rVTs9UPFflT9KWMTSIXut8-afqWspxcSL4zeeGt19nQ1WkcwtSRU

■2022/05/17 民の声新聞 【原発事故と国内避難民】国連特別報告者ダマリーさんの訪日調査、ようやく秋に実現へ 訪日要請から4年「区域外避難者の問題明らかにされること期待」
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-649.html

■2022/05/12 民の声新聞 【子ども脱被ばく裁判】男性原告が怒りの意見陳述「情報隠蔽、被曝線量限度引き上げは法令、正義、国際常識、ヒューマニズムに反する」~18日に仙台高裁で第3回口頭弁論
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-648.html


No.106 2022/4/30

ご覧ください。

■2022/04/20 民の声新聞 【133カ月目の飯舘村はいま】被曝リスクは無視して再開? オートキャンプ場が今週末オープン 村民からは「汚染状況の公開を」との声
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-643.html?fbclid=IwAR0jDaGWYVu7i2n4uRsnQQpY-MI-NAPT6th8mG4VnYp_9vxN1LjmATH5CXo

■国内避難民の人権に関する国連特別報告者による訪日調査を実現する会
<NEWS!>4/27衆議院経済産業委員会にて三度目の訪日調査の質疑!!
https://ceciliajimenezamary.livedoor.blog/archives/15481546.html?fbclid=IwAR3V-xkorE-fuj6CuUeg0RSev3lmXpbra69R3X6ffMuai0fmRtYDelpL_Wg

■2022/04/24 いわき市民放射能測定室 柴崎直明講演会「原発構内の止水について」
講演会主催:海と命を守る福島ネットワーク
2022年4月24日にいわき市内で開催された福島第一原発 地質・地下水問題団体研究グループ 福島大学共生システム理工学類教授の柴崎先生のお話です。大熊町と双葉町の断崖絶壁を大きく崩し、削って建てられた原発。地層の調査や地下水の流れは把握した上で行ったのか?など、事故以前、建設当時からの事情がわかるお話です。
https://www.youtube.com/watch?v=1cnaf6G_EEA


No.105 2022/4/27

 

日本政府の「ALPS処理水」海洋放出安全論を信頼しない諸外国について、ONOLULU CIVIL BEATが報道しています。ご覧ください。翻訳はdeeple翻訳です。

海外記事 HONOLULU CIVIL BEAT
https://www.civilbeat.org/2022/04/scientists-japans-plan-to-dump-nuclear-waste-into-the-pacific-ocean-may-not-be-safe/

科学者たち 日本の放射性廃棄物の太平洋への投棄計画は安全でない可能性があ

科学者委員会は、太平洋への廃水放出の安全性を裏付けるデータには重大な欠陥があることを明らかにした。

By Thomas Heaton /2022年4月25日 約14時間前 読了時間:5分

独立した科学者たちは、利用可能な証拠を検討した結果、100万トン強の原子力発電所の廃水を太平洋に投棄するという日本の計画に疑問を呈しています。

政府間機関である太平洋諸島フォーラムによって雇われた学際的な科学者のパネルは、排水が完全に安全であるという決定的な証拠を発見しておらず、ある海洋生物学者は汚染が食糧システムに影響を与えることを懸念している。

日本は昨年、2011年3月の東日本大震災で破壊された福島第一原子力発電所からの排水を、2023年に太平洋に投下すると発表した。

この発表を受けて、アジア太平洋地域の国や地域は直ちに懸念を示し、太平洋諸島フォーラムは、この計画を検討するために5人の独立した専門家からなる委員会を設置した。

(写真:説明 2011年5月、福島第一原子力発電所の原子炉ユニットを検査する国際原子力機関(IAEA)の事実調査団員。提供 グレッグ・ウェッブ/IAEA)

以前は、汚染水から放射性物質を取り除く「高度液体処理システム」技術で処理されていることから、排水を海に落としても安全との見方が強かった。

しかし、ハワイ大学ケワロ海洋研究所のロバート・リッチモンド所長によれば、委員会は全員一致で、重大な情報不足が残っていると考えているという。

日本の計画の安全性をめぐるこれまでの議論では、汚染水の化学的性質が強調されていたが、海洋生物との相互作用については考慮されていなかったと、リッチモンド氏は言う。

「もし海が無菌のガラス容器であったなら、それは一つのことだろう」とリッチモンドは言った。「しかし、そうではなく、多くの生物学的要素が関わっているのです。
(写真:説明 ハワイ大学ケワロ海洋研究所所長ロバート・リッチモンドは、海洋生物への廃水排出を懸念しています。)

コーリー・ラム/シビルビート
リッチモンド氏は、放射性同位体が植物プランクトンに結合することができるため、懸念される主要化合物であるトリチウムが食物系に吸収される可能性を特に懸念しています。

植物プランクトンは、軟体動物や小魚に食べられ、その小魚が他の魚に食べられ、最終的には人間に食べられ、放射性元素は植物プランクトンを通して、より大きな食物系に入り込む可能性があるとリッチモンドは言う。

「魚に含まれる水銀などは、今や国際的な関心事になっている。放射性核種も同じでしょう」とリッチモンドは言う。

気候変動が水温に影響を与え、気象パターンが変化するため、状況もダイナミックに変化する。

「気温が上がると、多くの化学物質はより相互作用が強くなり、分解の仕方も少し変わってきます」とリッチモンドは言います。「これらはすべて、私たちが考慮しなければならないことです。

大衆を混乱させる
太平洋諸島フォーラムは、日本の計画が高度に専門的であるため、政策と異なる科学分野を専門とする専門家委員会を招集した。

PIFは、この記事のためのインタビューの要求に応じなかった。

しかし、フォーラム事務局長のヘンリー・プナ氏は、日本がフォーラムと開いたいくつかの説明会ではオープンで率直だったが、データを見て助言するために独自の専門家グループを招聘したかったと述べている。

プナ事務局長は9月、「私たちにとって、この問題は非常に緊急であると同時に、非常に慎重な思考が必要であることを申し添えておきます」と述べている。


(写真:説明 被災した福島第一原子力発電所を廃炉にするための日本の計画と作業を審査する2015年のIAEAミッションの一環として、福島に派遣されたチーム。提供:IAEA スザンナ・ルーフ/IAEA)


日本は処理水を太平洋に放出すると発表して以来、その計画が安全であることを確認するために国際原子力機関(IAEA)と協力してきた。IAEAは2月に第1回目の評価を行い、最近3月末に第2回目の評価を完了した。
IAEAのホームページによると、今後2ヶ月の間に現地視察の報告書を提出する予定で、水が出る前に完全に包括的な報告書を発表することになる。

リッチモンド氏は、パネルが日本やIAEAと協力して最良の結果を得たいと述べた。

それにもかかわらず、パネルが見た情報では、廃水のタンクの1%未満しか処理されておらず、20%未満しか十分にサンプリングされていなかったとリッチモンド氏は言う。

「この数字だけで、事態の行く末を予測するのは気が引ける」とリッチモンド氏は言う。

太平洋の視点
昨年のこのニュースに対し、地域団体や環境保護団体はいち早く反応し、核実験の遺産と放射性降下物を抱えるこの地域への長期的な影響について懸念を表明した。そして、沿岸のコミュニティや漁師 そして、日本国内の沿岸地域や漁業者からも懸念の声が上がっている。

米国は昨年4月にこの計画への支持を表明したが、その後、米国の準州や関連州から批判が相次いでいる。

北マリアナ諸島のシーラ・ババウタ下院議員は、太平洋におけるいかなる核実験、貯蔵、廃棄物処理にも反対する決議案をCNMIの下院に提出した。

(写真:説明北マリアナ諸島連邦のシーラ・ババウタ下院議員は、太平洋における核実験、貯蔵、廃棄物の処分に反対している。フェイスブック/シーラ・J・ババウタ議員)

米国がその立場を表明し、他の太平洋地域の団体や政府がこの動きを非難した数カ月後の12月に可決された。

天然資源委員会の委員長を務めるババウタ氏は、「関与の欠如、情報の欠如、自由意志に基づく事前の同意の欠如に本当に失望している」と述べた。

太平洋地域の多くの人々が抱いている不信感は、第二次世界大戦後のマーシャル諸島共和国での米国の核実験、キリバスでの英国の核実験、フランス領ポリネシアでのフランスの核実験に起因しており、これらは太平洋地域の人々の環境と長期にわたる健康に影響を及ぼしてきた。1979年、日本はマリアナ海溝にドラム缶1万本分の核廃棄物を投棄する計画を明らかにし、反発を招いた。

ババウタさんは、太平洋の他の地域に対する連帯感を示すために、この決議案を提出したという。

「海は私たちの最古の祖先です。海は私たちの遺産です」とババウタさん。「私たちが子供たちに残すものなのです。                          

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳)


No.104 2022/4/14

 

汚染水の海洋放出決定から1年を経た昨日、全国各地で市民によるスタンディングが行われました。
参加したみなさんもいらっしゃることと思います。お疲れさまでした。
私も朝の登校時、高校前に立ちました。挨拶をする学生が多いことに驚きましたが、通勤する車内から会釈を頂いた教員はたった1人…、こちらも驚きました。関連報道、ご覧ください。

■2022/04/13 茨城新聞 福島第1処理水放出決定1年 「海に県境ない」 茨城漁連、対応の差に不信感
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=16497585610487&fbclid=IwAR0JNVicH0mJNtDSkzsAWzx8-JPcWG9P7xDKyQ2WcaaLdPq68HnrU-J499Q

■2022/04/13 河北新報 風評払拭、進まぬ理解 処理水海洋放出方針決定から1年
https://kahoku.news/articles/20220412khn000034.html

■2022/04/13 東京新聞 「事故の影響を広げることは許されない」 海洋放出撤回求め、各地で抗議 東電福島第一原発の処理水巡り
https://www.tokyo-np.co.jp/article/171455

■2022/04/13 NHK 福島第一原発 処理水放出決定から1年 理解得られるかが課題に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220413/k10013580071000.html


No.103 2022/4/8

 

みなさま、福島原発核事故関連情報です。

■2022/04/07 神奈川新聞社Yahoo!ニュース 原発事故の健康被害「なかったことにするな」 立民・阿部氏がEU書簡への政府対応で批判
https://news.yahoo.co.jp/articles/f1cf1f6b2471fa894ed52967c9cdd6d44fcf151b?fbclid=IwAR2Q2HJcdJBNK1Wjc2LdsbV5TSAh3fNzLeOiDCpMWl9G77PaGmb8HMZveoU

■2022/04/05 茨城新聞 原子力人材足りぬ 苦慮する業界 除染や解体、深刻さ増す
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=16490706875205&fbclid=IwAR1scEyXUcyANdfS5skxKQAJAZVdL3y8M21Wiln_AM7QvzQOWKtqCyMYVMA

■2022/03/31 NHKWeb 柏崎刈羽原発 火災報知器など3500余使うべき部品使われず
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20220331/1030020687.html?fbclid=IwAR1AgBIUwUzHvSEW7M9K79ObOHt8Vz_6OY-6BOZSp5muu7NTvd2R2k4dcuE


No.102 2022/4/6

 

久しぶりの福島原発核事故関連情報です。ご覧ください。

■2022/04/05 東京新聞 原発への武力攻撃で格納容器破損したら…東海第二周辺で37万人死亡 環境経済研・上岡所長が試算
https://www.tokyo-np.co.jp/article/169827

■2022/04/05 東京新聞 「いささかも反対に変わりない」全漁連会長 福島第一原発の処理水海洋放出めぐり岸田首相や経産相と面会
https://www.tokyo-np.co.jp/article/169887

■2022/04/06 FoEJapan 【抗議声明】国際協力銀行によるニュースケール社出資に抗議 - SMRでも、放射能汚染、核廃棄物、事故リスク、テロや戦争リスク変わらず
https://foejapan.org/issue/20220406/7398/?fbclid=IwAR0tMm9TKho926cRc3SbNZnJ7Xt_TjlGTmVetL88azjiKFNKnjJZ0VYV9Ns

■民の声新聞…大切な情報が分かりやすく報道されています。
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-date-202203.html


No.101 2022/3/31

 

片岡輝美です。会津放射能情報センターも賛同団体となりました3月29日東電・政府交渉を、民の声新聞が報道しましたので、まずご紹介します。

■2022/03/31 民の声新聞 【11年目の汚染水はいま】エネ庁や東電「福島県漁連との約束反故にしないが海洋放出計画もやめない」 公聴会開催の求めにもゼロ回答~東電・政府交渉
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-639.html

■みなさまへ(拡散希望)から以下は原子力規制を監視する市民の会の報告です。
東電・経産省の回答は全く不誠実で、酷いものでしたが、12ページに亘る要望書賛同団体からのコメントは圧巻です。ぜひお目通しください。

■みなさまへ(拡散希望)
3月29日(火)午後、福島第一原発の処理汚染水の海洋放出の中止を求める要
望書の提出と東電・政府交渉が参議院議員会館にて行われました。
http://kiseikanshi.main.jp/2022/03/31/177665/
映像(UPLAN)https://youtu.be/0xidQMEFdW4

〇漁協を含む「関係者の理解なしにいかなる処分も行わない」との約束を守れ
〇福島県民が再三要求してきた県内各地での公開の説明会は開かれていない
〇一方的な説明ではなく公聴会を全国各地で開け。それまでは海洋放出の作業を
止めよ
〇海水中の放射能濃度について年々の蓄積は考慮されていない
〇廃炉に法的規定はない。実際進んでおらず、海洋放出だけを急ぐ理由はない

会場とオンライン合わせて100名ほどの参加がありました。設定をお願いした
福島みずほ議員も参加されました。主催は、これ以上海を汚すな!市民会議、避
難計画を案ずる関西連絡会、国際環境NGO FoE Japanの4団体。

要望書に対しては、全国ほぼすべての都道府県と海外から、合わせて225団体
から団体賛同をいただきました。主催4団体合わせて229団体で提出しました。
賛同に際して多くの海洋放出の中止を求めるコメントをいただきました。ご協力
ありがとうございました。

要望書(団体賛同入り)
http://kiseikanshi.main.jp/wp-content/uploads/2022/03/yobosyo-dantaisando.pdf
要望書団体賛同に寄せられたコメント
http://kiseikanshi.main.jp/wp-content/uploads/2022/03/comment.pdf

会場には福島から米山さん、避難計画を案ずる関西連絡会から小山さん、島田さ
ん。が参加されました。院内集会の後、要望書を提出し、東電・政府交渉に移り
ました。オンラインで福島と各地の参加者がつながり、一体となって追及しまし
た。

院内集会プレゼン資料1
http://kiseikanshi.main.jp/wp-content/uploads/2022/03/purezen1.pdf
院内集会プレゼン資料2
http://kiseikanshi.main.jp/wp-content/uploads/2022/03/purezen2.pdf
院内集会プレゼン資料3
http://kiseikanshi.main.jp/wp-content/uploads/2022/03/purezen3.pdf

東電・経産省はひどい対応でした。福島のみなさんが、住民向けの公開の説明公
聴会の開催を何度も要求しているのに応じない。事故に加えて海洋放出なのに住
民の声に耳を傾けようとしない。福島とつながり、全国から海洋放出反対の声を
強めなければとの思いを強くする場となりました。以下、交渉の主なやりとりで
す。

事前質問
http://kiseikanshi.main.jp/wp-content/uploads/2022/02/shitsumonnsyo.pdf
事前質問の参考資料
http://kiseikanshi.main.jp/wp-content/uploads/2022/03/sanko.pdf

◆質問1 東電が放射線影響評価報告について意見募集を行ったが、意見の分
もせずに、変更申請書の参考資料として規制委に提出し、審査を受けていること
について

東電は、海洋放出の政府方針が決まったので変更申請書を提出したと言うだけで、
意見募集については件数すら明らかにしませんでした。件数は後程確認すること
になりました。市民側は、提出した意見を無視して審査を進めていることを批判。
提出した意見を分析し、評価報告に反映させること、これを審査に優先して行う
よう要求しました。

◆質問2 評価報告では放射能の年々の蓄積が考慮されておらず、年末ごとに
年までの放射能が海からなくなる条件で評価がおこなわれていることについて

東電は海藻中の放射能濃度について、はじめから平衡状態を想定しており、実際
よりも保守的な想定をしていると回答しました。市民側は、海藻と海水が放射能
のやりとりを繰り返すことにより放射能濃度が相対的に増える現象がセラフィー
ルドで生じていたとし、こうした現象が考慮されているか問いました。東電は考
慮されていないことを認めました。市民側は、考慮した場合、年々の蓄積を考慮
しなければならない可能性があるとし、再検討を要求しました。

◆質問3 経産省と東電が「関係者の理解なしにいかなる処分も行いません」
約束したことについて

東電は「関係者」に漁連が入ることを認めたうえで「漁連との約束を反故にする
つもりはない」と答えました。経産省も漁協や商売上の関係する人は入ることを
認めましたが、放出ありきで理解を深めてもらうというのが基本姿勢でした。す
かさず福島から、県民も含めるべき、県内自治体の7割の議会が反対・慎重の決
議を上げていることも考慮すべきと指摘がありました。

経産省が、理解をえる努力を行っていると何度も強調したのに対し、福島から、
公開の場での説明公聴会を県内各地で開催することを要求しているが、2018
年に小委員会主催で開催されたきりで、経産省主催の開催はない。何度も何度も
要望しているのになぜ応じないのか、と強い意見が出ました。

経産省は「(説明会の)形式にはこだわらずに考えたい」と述べ、非公開の場で
特定の関係者だけの懇談会を重ねるやり方を正当化しようとしました。市民側は、
形式にこだわらないのであればなおさら、説明公聴会の形式でもやればよいとし、
さらに、「理解をえて進める」というのであれば海洋放出の準備や審査を中断し
て話し合うべきだと強く要求しました。

この件については交渉後の感想会で、福島から、説明公聴会を開いて欲しいとい
う要求を、福島県内だけでなく、全国から、全国各地で開催するよう声を上げて
欲しいとの話がありました。

◆質問4 敷地内のタンク増設の余地について東電の資料に「タンク増設の余
は限定的」とある件について

具体的に「増設の余地」がどの程度あるのか聞きましたが「限定的」というだけ
で回答はありませんでした。

◆質問5 放出を進める一方でトリチウムの分離技術の開発を進めている件に
いて

経産省が「直ちに実用化できない」「長い期間を要する」と回答したので、長い
期間とはいつまでかと聞きましたが「いつまでとは言えない」と言うだけでした。

◆質問6 海洋放出は廃炉に伴って取り出されるデブリや廃棄物等の置場を確
するためと言うが、そもそも廃炉の法的規定がはっきりしないことについて

東電・経産省は、海洋放出は廃炉のためで両者は関係していることは認めました。
そのうえで、特定原子力施設であるフクイチの廃炉は何を意味するのか聞くと、
燃料デブリ取り出し等の進捗状況を踏まえて検討すると回答。「全量取り出す」
とは言えませんでした。廃炉の法的規定については、答えを渋っていましたが、
現在審査中の「実施計画」は廃炉とは関係ないとし、「廃炉の法的規定はない」
と認めました。市民側は、法的規定もなく、現実に廃炉の作業が進まない状況で、
海洋放出だけを急ぐ理由はないとし中止を求めました。

◆質問7 海外の反対の声があがっている件について

海外から懸念の声があるのは承知している。海外へも発信していると。ここでも
相手の意見を聞くことはなく、一方的な発信にとどまっています。オンラインの
参加者から、ミクロネシアの大統領が事前の説明もないと抗議したが何の対応も
ないとの紹介がありました。どのような対応をとっているのか確認して回答する
ことになりました。

今後も、福島の皆さんと連携し、海洋放出反対の声を一層強めていきましょう。

以上転載終わり


No. 100 2022/3/26

 

しばらく関連情報をお送りしておりませんでした。関連情報がなかったからではなく、ありすぎて…という状況が、正直なところです。また共有していきたいと思います。

11年経て、若い世代が発言し始めています。動画をご紹介します
■大阪弁護士会 3 .11シンポジウム 原発事故から11年-子どもだった被害者が今語りはじめているこ
https://www.youtube.com/watch?v=lk8TKTruNMw


No.99 2022/2/19

 

汚染水海洋放出に関する報道などです。ご覧ください。

■2022/01/20 日弁連
福島第一原子力発電所事故により発生した汚染水等の処理について海洋への放出に反対する意見書
https://www.nichibenren.or.jp/document/opinion/year/2022/220120_2.html

■2022/02/18 AFP通信
https://www.france24.com/en/live-news/20220218-iaea-wraps-up-first-trip-to-monitor-fukushima-water-release

deeple 翻訳
東京(AFP) - 国際原子力機関(IAEA)は金曜日、日本の福島原発から計画されている処理水の放出を審査する最初のミッションで「大きな進展があった」と発表した。

月曜日から、IAEAのタスクフォースは、ほとんどの放射性元素を除去するために処理された水を徐々に海に放出するという日本の計画を評価するために日本に滞在している。

IAEAのリディ・エブラード事務次長によると、IAEA以外の専門家を含む国際チームは、早ければ来年3月に開始される予定の放出に向けた現場の初期準備を調査したとのこと。

「IAEAタスクフォースは今週、処理水の放出に関する日本の運用・規制計画について理解を深めるための作業を大きく前進させた」と彼女は記者団に語った。

2011年の津波でメルトダウンして以来、雨水、地下水、冷却水など100万トン以上の液体が、事故を起こした福島原発のタンクに溜まっており、スペースがなくなってきている。

IAEAは、他の原発の廃水処理と同様であるとし、すでに放出を承認している。

しかし、近隣諸国は環境と安全性に懸念を示し、地元の漁業コミュニティは、評判を回復するための長年の努力を台無しにすることを恐れて、反対しています。

水は処理されるが、トリチウムを含む放射性元素が残っている。専門家は、それが危険であるという証拠はないと言うが、反対派は計画の阻止を望んでいる。

エブラド氏によると、タスクフォースは旅行中に水のサンプルを集め、技術的な情報を収集し、4月下旬にその結果を発表する予定で、数年にわたる見直しの最初の報告書になるとのことである。

金曜日の記者会見に先立ち、グリーンピースはタスクフォースの調査に対して「あまり期待していない」と述べ、放出に代わる選択肢を検討するよう呼びかけた。

グリーンピース東アジアのシニア原子力スペシャリスト、ショーン・バーニー氏は声明の中で、「IAEAは環境や人間の健康、人権を放射線リスクから守ることができない--それは彼らの仕事ではない」と述べている。

エブラド氏は、国連系の組織は計画に対する懸念に耳を傾け、「非常に真剣に」受け止めており、見直しは「客観的で科学的なアプローチを提供することが目的」だと述べた。


No.98 2022/2/2

 

まとめて動画を上げました。どれも重要な記録です。お時間を見つけて、ご覧ください。

■2022/01/31市民生活環境を考える会 
調査報道 通称「宮崎・早野論文」 『科学的』の正体~私たちは実験台だったのか~
https://www.youtube.com/watch?v=cOgL4De66V4

■2022/01/27 アワプラネットTV
News「『被曝で小児甲状腺がん』東電を提訴へ〜原告が涙の訴え」
https://www.ourplanet-tv.org/44328/

■2022/02/02 はっぴーあいらんどネットワーク 
【生配信トーク】情報公開請求の鬼が暴く原発事故後の福島
https://www.youtube.com/watch?v=YICBIN1H60Y

■2022/01/02 日テレNEWS 
【調査】福島第一原発原子炉建屋の中は? 水素爆発…黒い煙の正体を解明へ
https://www.youtube.com/watch?v=YhQf2x_dAVc


No.97 2022/1/26
情報共有します。
■【特別篇!!福一視察報告】
県民健康調査検討委員会を「検討」する会-第16回-
2022年1月26日(水)20:00~22:00 リモート討論会
今回の「検討する会」では、第43回県民健康調査検討委員会で座長に決まったばかりの星北斗氏が、2021年12月25日参議院選出馬表明をした件。1月14日におしどりマコ・ケンさんの要望により実現した、廃炉作業中の福島第一原発構内取材内容などを主にお伝えいたします。第18回甲状腺検査評価部会に関しての情報は、今回は短時間で問題点の整理のみとする予定です。皆様のチャットも参考にしながら、いつものメンバーで討論して行きます。
https://youtu.be/xojAWI9JOi8
■2022/01/24 民の声新聞 【130カ月目の汚染水はいま】「海に流されるのは放射性物質だけではない!」専門家が危惧する燃料デブリ内の有毒な化学物質~いわきで講演会
■2021/1/14(日付変わって15) おしどりマコさんケンさん福島第一取材報告
https://twitcasting.tv/makomelo/movie/717104607
■2022/01/11 TUF 独自 処理水関連の公文書 県が不開示

https://www.youtube.com/watch?v=ORhOmWFqzZY


No.96 2022/1/19

 

甲状腺がん患者が東電を提訴します。長く厳しい闘いになると思います。司法が彼ら彼女らの訴えに誠実に向き合い、人権が守られることを心から願ってやみません。

■2022/01/19 東京新聞 「福島第一原発事故の被ばくで甲状腺がんに」と主張 事故当時子どもだった6人が東電を提訴へ
https://www.tokyo-np.co.jp/article/154959?fbclid=IwAR0-zUuGCXBTIUbwajWAbTGLKRfCec6zeFBO8OHPhtif8pYUq9JbE8h2PrM

■2022/01/19 東京新聞 「結婚、出産、将来のこと。考えられない」甲状腺がん26歳、肺転移も 東電提訴「今できることを」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/154986?fbclid=IwAR3Qyo_ogYftlFhucgxx9NGb8cfCkofMWG58dyFSWd1sBlqProBdvSNUrTU


No.95 2022/1/17

 

こちら、お薦めします。ぜひご覧ください。

【生配信トーク】情報公開請求の鬼が暴く原発事故後の福島
2022年1月21日(金)20:00〜22:00
https://www.youtube.com/watch?v=YICBIN1H60Y

情報公開請求によって明らかにされたのは大手広告代理店「電通」が多額の血税を使い「安全神話づくり」を国と協力して行ってきた事だった。2011年3月11日 東日本大震災、そして原発事故、福島県が何よりも災害対策にあたらなくてはならい立場でありながら、3月16日には安心安全プロパガンダのための放射線健康リスク管理アドバイザーの承諾書を山下俊一ら3氏から取り3月17日には3氏に委嘱した。

情報開示請求で見えてきた事は何か?
福島県、環境省、経済産業省などに電通との契約書などの情報公開請求を続けてきた野池元基さん
東京電力福島第一原子力発電所事故後、東京電力の記者会見や福島にも頻繁に足を運び取材を続ける、おしどりマコさんをナビゲーターにライブトーク番組を配信します。

皆さんからの質問やご意見も取り上げていきますので、コメントでぜひご参加ください。

〈出演者プロフィール〉
野池元基(のいけ もとき)| 農民。長野市在住。信州発・産直泥つきマガジン『たぁくらたぁ』発行・編集人
福島原発事故に関する電通事業の情報公開請求活動によって日隅一雄・情報流通促進賞2021大賞を受賞。その後、電通研を有志で発足。著書に『サンゴの海に生きる』(農文協)、共著に『江戸時代にみる日本型環境保全の源流』(農文協)、『環境を破壊する公共事業』(緑風出版)など。

おしどりマコケン|漫才師
マコとケンの夫婦コンビ 横山ホットブラザーズ、横山マコトの弟子
ケンは大阪生まれ、パントマイムや針金やテルミンをあやつる。パントマイムダンサーとしてヨーロッパの劇場をまわる。マコと出会い、ぞっこんになり、芸人に。マコは神戸生まれ、鳥取大学医学部生命科学科を中退し、東西屋ちんどん通信社に入門。アコーディオン流しを経て芸人に。
東京電力福島第一原子力発電所事故(東日本大震災)後、東京電力の記者会見、様々な省庁、地方自治体の会見、議会・検討会・学会・シンポジウムを取材。また現地にも頻繁に足を運び取材し、その模様を様々な媒体で公開している。

<聞き手>
種市靖行・鈴木真理・千葉由美


No.94 2021/12/12

 

下記の情報を共有します。

福島第一原発1号機と3号機内の調査映像が公開されました。瓦礫が片付けられているところ…、いったい何人の作業員が、どれほどの被曝をしながら片付けていったのか…。廃炉作業(というか、収束作業と言ったほうが良いと思いますが)はどの工程においても、被曝を伴います。(もちろん、通常の原発や再処理工場でも、作業員を被曝させています)

国は、何を持って廃炉とするかを決められません。分からないことだらけだからです。なのに、ロードマップでは30〜40年で廃炉にすると…。そんな無茶苦茶なロードマップは、作業員に被曝を強いるだけです。汚染水の自然減衰を待つ、原子炉内の自然減衰を待つことで、作業員の被曝は低減できます。チェルノブイリ原発でもスリーマイル原発でも、人権と健康を守るために原子炉内の自然減衰を待っています。誰かがやることになる福島原発廃炉作業…、そうであるなら、なおさら、ロードマップを早急に見直し、作業員の被曝防護を最重要課題とすべきです。

■2021/12/10 原子力規制委員会【映像資料】東京電力福島第一原子力発電所1号機原子炉建屋内調査の様子(2021年11月26日撮影)
https://www.youtube.com/watch?v=SJE46oSbdIw&t=1s

■2021/12/10 原子力規制委員会【映像資料】東京電力福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋内調査の様子(2021年11月25日撮影)
https://www.youtube.com/watch?v=T3gnTMNeJak&t=1s


No.93 2021/12/8

 

「なぜ、原発が福島に? 半世紀、反原発運動を続けて来た石丸小四郎さんに聞く」

三春町住民が続けいている「今さら聞けない原発の話 今だから聞ける避難者の声」の第6回目は石丸小四郎さんです。どうぞご覧ください。


■第6回 今さら聞けない原発の話 今だから聞ける避難者の声
なぜ東京電力の電気を1ワットも使わない福島に、東京電力の原発があるのでしょうか。今回は双葉地方への原発誘致に疑問を持ち、建設当時から原発反対運動を続けてこられた石丸小四郎さんのお話と、ドキュメンタリー「まぼろしのひかりー原発と故郷の山」を上映しました。*公開するのは石丸小四郎さんの講演部分のみとなります。

■「なぜ、原発が福島に? 半世紀、反原発運動を続けて来た石丸小四郎さんに聞く」
https://www.youtube.com/watch?v=SSV6NuqfJsw
《石丸小四郎さんプロフィール》
1943年 秋田県に生まれる。
1964年 結婚を機に富岡町民となる。
1966年 原発建設に疑問を持ち学習を続ける。
1972年 「双葉地方原発反対同盟」の結成に参画する。
1990年 同同盟代表となる。
2011年 原発過酷事故に遭い秋田県に避難する。
同年  いわき市の住民として現在に至る。
・1998年より「脱原発情報」発行責任者(No238号を数えている)
・2011年 第23回多田瑤子反権力人権賞を受賞
・著書 「福島原発と被曝労働」明石書店



No.92 2021/12/8

 

『汚染水を減らすための抜本的な対策』 柴崎直明さん

続けてのご案内です。過日、オンラインできなかった柴崎直明さんの講演会動画です。以前、私も柴崎先生のオンライン講演を拝聴したことがありますが、とても分かりやすく、汚染水問題を考える上で、とても重要な課題を指摘されています。ぜひご覧ください。

■『汚染水を減らすための抜本的な対策』 柴崎直明さん(福島大学教授)講演会(12月4日)

「海といのちを守る福島ネットワーク」のYouTubeチャンネル

 

https://www.youtube.com/watch?v=txsS7CFGACI


No.91 2021/12/8

 

シンポジウム“復興の人間科学2021”『福島原発事故10年の経験から学ぶ』~当時小学生だった若者達との対話から

 

下記のシンポジウムは、原発核事故当時小学生だった若者たちが率直なトークを行い、大きな反響を呼んでいます。なお、シンポジウムは5部構成で、8時間に亘る長時間の動画ですので、全部視聴するのは難しいかと思われますが、まずは、【第1部】5人の学生の発表はぜひご視聴いただければと思います。【第3部】動画1時間あたりから、学生たちのクロストークもあります。


【早稲田大学人間総合研究センター】
シンポジウム“復興の人間科学2021”『福島原発事故10年の経験から学ぶ』~当時小学生だった若者達との対話から

原発事故による避難生活という過酷な人生体験を小学生の時期に経験した被災者は、今年で17歳〜22歳となります。現在大学生となった被災当事者は、あの震災をどう受けとめ,またこの10年間をどのような社会経済状況におかれ、どのような心理状態で、どのように思考を重ね、どのように生き抜いてきたのでしょうか。

本シンポジウムにおいて、心身医学・精神医学(辻内・熊野)、医療人類学(金・辻内)、発達心理学・児童福祉学(平田)、発達行動学(根ケ山)、臨床心理学(桂川・金)、教育心理学(桂川)、社会心理学(日高)、環境心理学(小島)、社会福祉学(多賀・増田・岩垣・猪股)、地域福祉学(増田)、精神保健福祉学(岩垣)、公衆衛生学(扇原・日高・岩垣)、社会学(多賀・辻内)、文化人類学(金・辻内)、法学・政治学(猪股)といったトランス・サイエンス(学際的・学融的)の観点から、未来を担う若者達の語りを傾聴し、対話を重ねていくことに意義があります。

本チームがこれまで10年間に行ってきたシンポジウムでは、「今被災者にとって何が問題なのか?被災者をいかに支援すべきか?」というテーマを中心に、被災当事者の方たちと専門家が対等な位置関係で互いに学び合う機会を作ってきました。中でも、本シンポジウムの特記すべき点は、震災当時小学生であった若者の経験と考えから学ぼうとする新しい取り組みにあります。


20211121 UPLAN【第1部】被災当事者学生による講演
https://youtu.be/cm1hntUNNRY

20211121 UPLAN【第2・3部】金菱清「現在大学生になる被災当事者との対話から私たちは何が学べるか」・被災当事者学生によるパネルディスカッション
https://www.youtube.com/watch?v=rwnGM-oEWH0

20211121 UPLAN【第4・5部】萩原裕子「被災当事者の語りに耳を傾け学ぶことの意義」・シンポジウムのまとめ
https://www.youtube.com/watch?v=Vq26iiL3K-g